濡れ刃に花びら ネタバレ1巻1話～3話｜漫画｜小粋が足を踏み入れたのは、危険な世界で・・・？

小粋を取り巻く現状

小粋は高校生ながら、複数のアルバイトを掛け持ちして大忙しの日々を送っています。

なぜなら、たった一人の家族である母親が、入院してしまったから。

 

治療費と生活費を工面するため、今日も小粋はポスティングにコンビニに・・・、たくさんの現場を行ったり来たり。

どうやら、「父親はいない」と以前から聞かされていたようで・・・？

突然現れた美形の男性二人組

そんな小粋の前に、とある男性が現れます。

その男性は言葉巧みに小粋を外に誘い出し、なんと誘拐しようとしたのです。

 

突然のことに驚き、慌てる小粋。

 

ですがそんなとき、小粋を助けてくれる二人組がいたのでした。

彼らのあまりの美しさに、こんな状況にもかかわらず目を奪われてしまいます。

 

彼らは、小粋を襲ってきた男を倒し、小粋を車に乗せてどこかへ向かっていきます。

この男性たちは信用したよいのか、小粋はもうわかりませんでした。

初めて聞かされた、小粋の立場とは？

その男性二人組は、小粋の名前も、母親が入院していることも、小粋の自宅も、何もかも知っている様子。

小粋の自宅に着くなり、荷物をまとめろと言ってきます。

 

まさか売られるのでは・・・？

そんな不安がよぎった小粋。

 

ですが、彼らから父親の話や今自分を取り巻く状況、なぜ先ほど襲われそうになったのかについて聞かされ、戸惑いながらも驚きを隠せません。

 

彼らは、小粋を迎えに来たのだと言います。

平凡だった小粋は、いきなりとんでもない世界に足を踏み入れることになってしまったのでした。

狗牙組で始まる新生活

小粋は自宅を離れ、小粋を迎えにきたという狗牙組の若頭である二人組、早貴と土門と共に、狗牙組の拠点にて新生活を始めることになります。

 

同世代のイケメン二人との同居生活。

こんな状況で戸惑っている一方、色んな意味で心臓に悪いと感じる小粋なのでした。

濡れ刃に花びら1話～3話のネタバレ込みあらすじ

健気な少女・小粋が危険な世界に巻き込まれる・・・！

病院にて、女子高生である小粋は母親に面会していました。

3日前、倒れた母は、ここに入院していたのです。

 

母子家庭であるため、お金のことも小粋がなんとかするしかありません。

バイトを増やしたから大丈夫、と母に笑いかけました。

 

小粋は急ぎ足で、病室を後にしました。

 

本当はもっとたくさん稼ぎたいものの、危険な仕事はしないと、母と約束していました。

そのため、小粋は今日もたくさんのバイトを掛け持ちして、頑張っています。

 

朝早くからコンビニのバイトに入る小粋。

店長は、朝のシフトに率先して入ってくれる小粋のことを良く思っているようで、廃棄弁当を持って行きなと気遣いをしてくれます。

 

これで飢えないと小粋も一安心です。

 

そんなとき、レジに1人の男性がやってきました。

黒いスーツを着ており、目つきはとても鋭い様子。

 

その男性は小粋に、店の裏に何かの動物が車にはねられて落ちている、と言いました。

小粋は慌てて店の外に様子を見に行きます。

 

見てみると、猫が車の陰に横たわっており、動いていないものの、血は出ていないように見えます

猫に手を伸ばしてみると―――、なんとそれはぬいぐるみだったのです。

 

どういうことか、と戸惑っている小粋の背後に、先ほどの黒いスーツの男性が忍び寄っていたのでした。

男性は小粋につかみかかり、車に強引に乗せようとします。

 

声を出そうにも、口が塞がれており、店長も気づいてくれません。

 

窮地に陥った小粋は、隙を見て男から逃げ出します。

警察を呼ぶため慌てて店に入ると、和服姿の柔和な男性にぶつかってしまいます。

 

その男性のあまりの美しさに、小粋は一瞬目を奪われてしまいました。

我に返ると、外には先ほど小粋を連れ去ろうとした連中たちが並んでいます。

 

小粋とぶつかった男性は、隣にいた黒髪のイケメンに声をかけます。

すると黒髪の「土門」と呼ばれた男性は、刀を手にしました。

 

小粋はというと、柔和な男性に担がれ、車に乗せられました。

 

何が起こっているのかわからない小粋です。

そしてなぜか、その男性に車内で押し倒されているような態勢に・・・。

 

綺麗な髪は、父親譲りなのか母親譲りなのか、男性は尋ねてきます。

 

父親を知らないから、と小粋は答えます。

そのうち、なぜか男性の唇が小粋に近づいてきて・・・？

小粋はヤクザの娘！？

ドキドキしている小粋でしたが、車の窓を血まみれの手が叩いてきたことで我に返ります。

敵を倒していた土門の手でした。

 

二人の男性に小粋が挟まれる形で、車は進んでいきます。

助かったのか、もっとヤバイ状況なのかわからず、小粋は冷や汗をかいていました。

 

そのうち男性は、家に帰ったら荷物をまとめるように言ってきました。

先ほど誘拐しようとしてきた男性もこの男性も、なぜ自分の名前を知っているのかと小粋は思います。

 

借金もしていないはずだし、追われる理由なんかないはず。

何もしていないです、と小粋は言いました。

 

それも全部知っているけれど、逃がすわけにはいかない、と男性は答えるのでした。

家に着くと、土門が雑にボストンバッグを渡してきて、荷物をつめるよう促します。

 

大人しく荷物をまとめながら、小粋は考えます。

私は売られるのか・・・と思った小粋は、台所の包丁は目に入りました。

 

連れていかれるくらいなら、と思い切った小粋は、隙を見て包丁を自分の首元に添えます。

 

少しでも近寄ったら死ぬから、と言う小粋に、土門は怒り気味です。

さっきの奴らと同じにするな、と言い、土門は刀を捨てました。

 

自分は丸腰だと主張し、小粋に近づいてきます。

ですが、依然として震えながら包丁を持つ小粋。

 

土門は、急所なのは股だな、と体で教えてやろうか、などと言って挑発してきます。

抵抗しないと襲われる、と悟った小粋は、土門に包丁を振り回します。

 

が、いとも簡単に、土門は小粋から包丁を取り上げたのでした。

適わない、と落胆する小粋。

 

一方で土門は、その意気込みは買った、と言いました。

 

他の組から守ってやる、という土門を見て、小粋は訳が分かりません。

どうやら、彼らは味方のようです。

 

柔和な男性は、小粋に説明します。

 

小粋は大狼会会長の一人娘であること。

そして、後継ぎ問題と大金が小粋にかかっていること。

 

小粋の波乱万丈な生活が始まる！

かつて母親に、父親はいないと聞かされていました。

まさか父親がヤクザだなんて、思いもしていませんでした。

 

3日前、小粋の父は組の者を呼び、跡継ぎを決めるという話を聞かせていました。

大狼会の配下には4つの組があります。

 

小粋父は娘である小粋の写真を配り、このように言ったのです。

小粋を手に入れた者を次期本家代表にし、祝金として180億を渡す、と。

 

そして3日後、狗牙組のこの二人が小粋を見つけ出したのでした。

 

二人は、小粋に無理強いをするつもりはないと言います。

好きな男、つまり婿と選び、大金を得るという悪くない話だ、と。

 

婿という言葉に、小粋は赤面してしまいました。

 

相手が決まるまで、狗牙組お守りさせていただきたい、と説明されます。

 

その後、小粋は狗牙組の二人と共に、組の拠点に移動しています。

 

そんな時、お前が兄貴を選べば済む話だけどな、と土門は言います。

赤面しながらも、ヤクザと結婚なんかしないよ、と小粋はあしらいました。

 

組の拠点に着くと、そこにはたくさんのお出迎えが。

迫力満点で、小粋は戸惑います。

 

ですが、新生活が始まるとなり、少しだけ楽しみになっている自分もいるのでした。

 

自分の部屋となる場所に通され、二人の男性は改めて自己紹介します。

 

柔和な様子の男性は、狗牙早貴。

黒髪の男性は、その弟の狗牙土門です。

 

男性慣れしていない様子の小粋を見て、土門は小粋の後ろから迫ります。

そして、早貴は前から・・・。

二人に密着され、逃げ場のなかった小粋でしたが、なんとか逃げ出せました。

 

何もしないと言ったくせに、と怒る小粋でしたが、早貴は自分も婿候補だから、と積極的な様子を隠しません。

 

思わずドキドキしてしまうのでした。

 

そんな時、土門がそろそろ準備するか、と言って唐突に服を拭ぎ始めます。

急に半裸になった土門を見て焦る小粋でしたが、時計を見てみるともう学校に行く時間。

 

思わず目を閉じる小粋でしたが、目をあけるとそこには小粋の高校の制服を来た土門がいて・・・？