失恋未遂ネタバレ5話～6話｜菜乃花の恋心はリミットレス。既成概念をリミックス！

↑めぐみですらビックリするような驚愕の展開。

菜乃花がコンビニで買ったシーザーサラダの中に芋虫が！

虫嫌いの菜乃花はショックのあまり泣き出してしまう。

そこへ通りすがりのキアヌ・リーヴスが声を掛けてきた。

「エクスキューズ・ミー、どうなさいましたか？」

「サラダに芋虫が！」

「HAHAHA。YOU、よくあることさ」

「ねえよ、ボケ！！」

菜乃花のサマーソルトキックがキアヌに炸裂した。

「ちょっとまったー！！」

ここでジャンボ鶴田がちょっと待ったコール。

これは予想外の展開。

一般人がカメラの前に群がりピースサインをしている。

めぐみですらビックリするような驚愕の展開。

最近ぐっすり眠れない人たちのために、ジャンボ鶴田が眉間の第三の目を開眼させ、そこからソルフェジオ周波数を発生させた。

852Hzと936Hzと963Hzの周波数は松果体を刺激活性化し、メラトニン分泌促進によりアンチエイジングや深く質の良い眠りと体内時計の調整作用が有ると言われている。

ジャンボ鶴田の半径45キロメートルにいた人たちは、その日の夜、死体のように深く眠ることとなった。

夜間の救急病院の警備の仕事へ行くはずだった吉田和俊（56歳）は寝過ごしてしまい、大幅に遅刻してしまった。

そのせいで吉田和俊（56歳）はその日の日当を遅れた時間の分だけ減額された。

彼はそのことを不服として警備会社に抗議。

しかし、話し合いは平行線をたどり、話は民事訴訟まで発展した。

責任を取る形でジャンボ鶴田は剃髪して高野山へ出家した。

失恋未遂【5話~6話】ネタバレあらすじ

課長だって中年でありながらもたまにはお茶目に振るまいたい。

そのような気持ちを内に秘めていた。

例えば上目遣いで可愛くタピオカミルクティーを摂取する、あるいはディズニーで耳の付いた帽子をかぶって弾けたりなど、したいことがまだまだ盛りだくさん！！

課長Said,

「けどほんとにしたいのは、わんこそばの限界に挑戦することだね。来年のゴールデンウィークは岩手県花巻市で本場のわんこそばにトライするよ」

それを受けて、萩本欽一が

「いやあ～、男だねえ」

と褒めそやす。

萩本はシウマイ弁当を半分ほど残して、食事を終了した。

そしてメビウススーパーライトを吹かしながら言った、

「でもさ、わんこそばの世界は甘くないからね」

「ええ、わかっております。不惜身命の覚悟です」

「うんうん。俺も若いころはね、そんなふうにやっていたからね」

そこへ若いADがやってきた。

「本番10分前でーす」

「うん。そろそろいこうか」

萩本はタバコをもみ消した。

菜乃花が通勤中にイヤホンでリスニングしているのはアファメーション。

アファメーションとは、肯定的な言葉を自分の内側に語りかける技術のことである。

肯定的なセンテンスを繰り返しリスニングすることにより、自分をよりよくするために自己暗示をかけるのだ。

イヤホンから男性の声でナレーションが漏れ聞こえる。

「気合だ！気合いだ！気合いだ！気合いだ！気合いだ！居合だ！気合いだ！気合いだ！気合いだ！」

これで菜乃花は自己肯定感を高め、すべての物事に対してポジティブにとらえることができる。

目の前に通りすがりの見ず知らずのおじさんがいる。

よし！話しかけてみよう。

「こんにちは！例えば、目の前には海に浮かぶ『神島』があり、その『神島』から守られているように

手付かずの自然の中にある天上の楽園にて特別なリトリートができるとしたら！？」

「えっ」

「リトリートができるとしたらいいんじゃありません？」

「リトリートって・・・」

「細かいこと気にしない！！さあ！！」

「一体、なに？」

「なんでもありません！！」

ポジティブなら人生は劇的に楽しくなるようだった。

会社で早速課長に報告する菜乃花。

「自分が揺さぶられてもその瞬間にベースに戻る感覚を知る事で、無限の扉が開きます！！」

「うむ、そうか・・・」

聞きながら課長はパソコンに『心療内科』と打ち込んで検索した。

「どこかこの時代の流れに翻弄され、焦り、不安をどこか抱え、人間○〇〇（氏名）としての立場や年齢や役割の範囲で何かをする事に価値を見出し、必死になり、結果が出ない事に焦り嘆く。その今までの人間○〇〇と言う人間の枠を取っ払い、宇宙意識で生きる事を始めない限り、ずっと外側の現象に振り回される人生を生きる事になりますよ！！」

菜乃花は目を見開いて早口でまくし立てた。口の端に泡が見える。

「そうだな・・・。君、具合悪そうだな。今日は帰っていいよ」

「いえ！すっごく元気です！！宇宙エネルギーが体内に充填されてすっごく元気です！！」

「そうか・・・」

課長は悲しそうな顔をした。

菜乃花は満面の笑みで目をギラギラさせていた。

そしてその二日後、ドクがタイムマシンを完成させたのだった。