シークレットレディ ネタバレ18話【ピッコマ漫画】違法酒場でノルトは......

ノルトとの約束

ノルトと子供の幽霊を成仏させるという約束をしたロアン。
いよいよノルトの上官と接触します！

シークレットレディ18話のネタバレ込みあらすじ

違法酒場にて

帝都のはずれへと降り立った3人。
一見するとなんの変哲もない場所です。
しかし、至る所に貧困と不幸を見てとることができました。

ロアンはこの世界で第二の人生を始めてから、ずっとそういったことを思い出すことはありませんでした。
与えられたものを享受するのに精一杯、自分のことさえ考えていればよかったのです。
前世ではそういうことはちゃんと見えていたはずなのに……。

与えられたものを捨てる覚悟もなしに責任を感じるのは傲慢でしかありません。
ロアンは自分自身に失望していました。
こんなにも無関心だったことに。

シャルトゥスはロアンに声をかけました。
まるでロアンが何を考えているのかがわかるかのように。
シャルトゥスはそっとロアンを引き寄せたのです。

ロアンは覚悟を決めたように顔を上げました。
今すぐではなくても、自分にできることがきっとあるはずだと。
ロアンとして、ロゼンタインとして、貧困や不幸に苦しむ人々の助けになるようなことができるはずなのです。

ノルトに案内されたのは、違法酒場でした。
暗くざわつく店内を見渡してロアンは、人目を避けて誰かと接触するには最適な場所だと思ったのです。
2人とは別の場所に座るノルトは落ち着かない様子で俯いていました。

ここで取り逃したら、今までの全ての苦労が水の泡になります。
そう思いノルトを注視していると、ノルトの前に人が立ちました。
気前よく店員に金を払い、人払いを命じるその人物。

金を受け取った店員が快く周辺の人払いをすると、その男はノルトの前に座りました。
どうやら宴の場での報告らしいのですが、ロアンやシャルトゥスにまで声は届きません。
触媒、成功、なにやら言葉は聞こえてくるのですが……。

その男はイラついていました。
命令もろくに聞けない役立たず、砂漠を超えてきたノルトと家族を拾った「あの方」への恩義を忘れたか、と。
しかしノルトの家族は全員亡くなっているようです。

ノルトは「あの方」の名前はわからないのです。
家族全員が亡くなったとはいえ、恩を感じていないわけではありません。
そう言うと男は立ち上がり、報酬を渡すからついてこいと誘いました。

ノルトは男が首にかけているものを見ました。
どうやらそれが触媒のようです。
ノルトは男について席を立つのでした。

2人が席を立ったのを見て、ロアンとシャルトゥスも慌てて席を立ちました。
ノルトが時間稼ぎをしている間に先回りをして捕らえようという作戦です。
男に気が付かれない程度に急いで、でも距離を保って。

ノルトと男が扉から出て、扉が閉まった瞬間。
続いて扉を開けようとしたロアンに衝撃が走りました。
苦しそうな声とともに、扉に何かがぶつかったのです。

慌てて扉を押し開けたロアンの目に映ったのは、血だらけで座り込むノルトでした。
取り逃した、と呟くノルトでしたが、ロアンに先ほど男が首から下げていた触媒を手渡すのです。
どうやら襲われた時に奪い取ったようでした。

ロアンはそれを受け取りましたが、とにかくノルトに治療を勧めました。
ノルトは、触媒を調べろと、役に立つはずだと伝えます。
そして、愛する我が子を苦しみから救ってくれ、とロアンに頼むのでした。