二度生きるランカー ネタバレ46話！ヘノーヴァとの別れ。そして、始まる塔の試練！8大クランでは、不穏な動きが表に出始めました。

二度生きるランカー46話のネタバレ込みあらすじ

とある建物。

どうやら、バハルは自身のクランへ戻ったようです。

部下から、『独占者』が一緒でないことを聞かれると、「まだ、どこにも入る気が無いらしい」と返すバハル。

その返答に対し、「何と無礼な」と言う部下だったが、「そう言うな。そういう時期が私達にもあっただろ？」とバハルは話します。

さらに、「今回の目的は、他の奴らを近づけないようにするため」と続けました。

そして、威圧的な態度で「調査はどうなった」と聞くバハル。

「予想通りです」との返答に、「リオントは変わらないな！」と、笑いながら返すバハルでした。

少し前。

レッドドラゴンの調査隊に不思議な情報が入ってきました。

「青花島で武神になる予定だったリオントが、チュートリアル内で何かを企んでいるらしい」とのこと。

伝説では、『石』や『心臓』と呼ばれる万能な物質を作っているようです。

これは、マナの主『龍種』のみが持つ、MP回路にも匹敵する物…。

塔に登るプレイヤーなら誰もが持っている魔力。

そして魔力を入れる器…、MP器官は、収納可能な魔力に限界がありました。

そのため、多くのプレイヤーは、外部から魔力を供給できるものを作りました。

ポーションやオプション付きの防具、魔力を別の場所に保存する魔力貯蔵庫など。

しかし、それだけではプレイヤーの欲望は満たされず、無限大の魔力を供給する器を欲するようになっていったのです。

そして、最も簡単に魔力を引き出す方法は、人間の血肉と魂を使うこと…。

そう、つまりリオントは、これを作ろうとしているのでした。

「ただの昔話だと思っていたが、本当にしでかすとは」と、怪しい笑みを浮かべながら、リオントを思い浮かべるバハル。

そしてリオントは、間もなくこちらに寄る予定だそうで、そこへ向かうことにしたバハル達。

目的は、アイテムとリオント。

しかし、「同時の確保が困難であれば、リオントは必要ない」と言います。

「何があっても、アイテムだけは手に入れろ」と続けました。

防具・武器・仮面を装着した豪。

「塔の攻略へ出たら、いつ帰ってくるか分からない」と話します。

しかし、ヘノーヴァは「当然だろう。来るかどうかは、お前の勝手だ。そんなことを言ってどうする？」と返しました。

その返答に、思わず「あ…」と気づかされてしまう豪。

そして、「これが別れの挨拶だと分かっているのだろうか」と考えつつ、仮面の裏では悲し気な笑みを浮かべ、お礼を伝えたのでした。

大きな扉の前。

開こうとする豪の手を止める者がいました。

全力で豪を追いかけて来たパント。

「俺が誘った時は、入ろうとしなかったのに！一言教えてくれてもいいじゃないですか！」とムキになっていました。

しかし、パントの手を払い、「なぜ？」と返す豪。

「お遊びは昨日でおしまいだ。お前らのままごとに付き合う暇はない」と続けました。

昨日までの態度との違いに、うろたえるパント。

そこへ、後から追いついてきたエドラ。

笑顔で「先に行ってください」と伝えます。

しかし、続けて「後を追います。追うのは勝手なので、それまでやめろとは言わないですよね？」と言いました。

背を向け「好きにしろ」と返す豪に、顔を見合わせ、嬉しそうな表情をする一角兄妹。

そして、「目についたものは全部倒すので心配無用！知りたいことがあれば聞いてください！」と自信満々に話すパント。

すかさず、「ルールを理解してなかったくせに、調子に乗らない」とエドラから注意されました。

言い合いを続ける一角兄妹を無視して、豪は構わず扉を開けました。

オベリスクに接続。

1階の待機エリアにて、メンバーが集まるまで待て、とのこと。

この待機エリアは、塔の試練を遂行する前に必ず通る場所です。

プレイヤー同士の親交を深めたり、チーム同士の取引が行われたりしています。

全体の人数を把握している豪だったが、ヒソヒソと話す声が聞こえてきました。

そちらへ目線を向けると、ばつが悪そうに顔を反らすプレイヤーたち。

一角兄妹を見ていたのだ、と思った豪。

しかし、豪の噂を話すプレイヤーたちもいました。

『独占者』と呼ばれている豪がいるため、今回の試練を諦めようとする者もいます。

豪は、初心者エリアを9日以内にクリアしなければなりません。

そうでなければ、『ハデスの鍵』を手に入れることが出来ないのです。

また、各階に隠されている鍵も探さなければいけません。

チュートリアル内に1つ、初心者エリアを最短クリアで1つ。

そして10本の鍵は、初心者エリア1～10階の各階にヒドゥンピースとして隠されているのです。

予想外の場所を探すこと。

試練とは異なるヒドゥンクエストを達成すること。

この2つが重要となってきます。

簡単なことではないが、手に入れるためにはやるしかないのです。

そこへ、1階の試練を案内する管理人、アーロンが現れた。

「1度だけ。試練について説明します」と言い、手を打つと、真っ二つに割れた絶壁へと移動しました。

1階、双璧の館。

2つの巨大な絶壁があり、それぞれ100人で構成されたチームがあります。

そして両チームには、クリスタルが5個ずつ与えられており、敵から守らなければなりません。

さらに、敵のクリスタルを奪う、もしくは破壊しなければならないのです。

制限時間内に、より多くのクリスタルを奪うか、破壊したチームの勝利となります。

豪たちには青いクリスタル、反対側のチームには赤いクリスタルが与えられました。

そして「クリスタルを守る方法は問わないが、防衛だけでなく、攻める方法も考える必要がある」とアーロンが説明しました。

ザワザワとするプレイヤーたち。

「顔も知らない者同士で、いきなり100人のチームを組むとは…。1階から難易度が高い」と豪は感じていました。

さらに、目的の鍵1本目。

『ヘラの鍵』…、色に関係なく、10個のクリスタルを手に入れることが条件なのです。

しかし、試練内容では、クリスタルを破壊することも可能。

つまり、1つでも破壊されてしまえば『ヘラの鍵』を手に入れることが出来なくなってしまうのです。

「圧倒的な力で、全員をねじ伏せる」と意気込んだ豪。

そして、まずは青いクリスタルを全て手に入れることを決めました。

試練を始めるにあたり、最初に誰がクリスタルを持つのか。

「代表で受け取る方は？」とアーロンが聞きました。