シークレットレディ ネタバレ39話【ピッコマ漫画】マルド譲の従者の言い分とは

マルド嬢の従者

マルド嬢の従者がロアンを訪ねます。
その目的とは！？

シークレットレディ39話のネタバレ込みあらすじ

建国祭の開幕

明るい空の下、建国祭が始まりました。
進行役によって紹介されたのは、筋肉美が素晴らしい馬たち。
そして「馬上競技」に参加する挑戦者たちです。

最初の登場は、マルド伯爵家期待の新星と、マルグス家の次期当主アリーゼ・マルグス小伯爵。
花火が鳴り響き、国旗が旗めく様子を見たロアン。
今夜は夜通し騒がしくなりそうだと感じていました。

今までの建国祭は冬に開催されていました。
皇太子エスワルが主催する今回の建国祭は今までの冬開催とは違い、穏やかな風が吹く初夏の開催です。
それに相応しく、カルタゼンの伝統的な遊戯である馬上競技で開幕しました。

エスワルは隣に座るエルナンドに、明日からは本国でも人気の馬上槍試合もあると、気に入ってもらえるといいと笑顔を見せます。
エルナンドも無難な笑顔で、それは楽しみだと答えました。
南東の砂漠は良馬の飼育には適していないようです。

馬たちが不自由なく健やかな姿を見ると実に驚きを禁じ得ないと言うのです。
その時、上方から馬を眺めていたエルナンドは指をトン、と叩きました。
すると下方にいた馬がブルリと震え、興奮したような呼吸をし始めたのです。

馬を引いていた男は様子がおかしいと思いながらも馬小屋へと連れて行きました。
普段はおとなしい馬のようです。
しかし今、馬の目は不気味な緑色に変化していました。

マルド嬢の従者

その頃、ロアンは雑用をこなしていました。
そこへマルド嬢の従者がやってきたのです。
マルグスのサロンでの出来事に感謝したいとのことですが、ロアンは永遠の祝福を渡したこと以外に感謝されることがあっただろうかと考えました。

もしかしたら永遠の祝福とマルド嬢を利用したことがバレたのかもしれません。
あの宝石を利用して宝石にまつわるストーリーをベラベラと喋り、貴族たちを巻き込んだことです。
つまり感謝ではなく、目的はわからないけど頑張ってね、と揶揄うために従者を寄越したのでしょう。

乾いた笑いをするロアンに従者は話しかけてきました。
ロアンは召使いの仕事もしっかりこなしていると。
そこまでする理由を教えてほしいと言うのです。

皇子が連れてきた専属の侍女。
召使と寝食を共にする正体不明の女。
社交界ではロアンの噂が一人歩きしていました。

皇族専属の侍女は年頃の貴族令嬢にとって結婚相手を見つけるチャンスであり、皇族との関係を築くことができるため、貴族の間でも取り合いが激しいのです。
それにいままでのシャルトゥスの侍女は1ヶ月ともたないという噂もありました。
つまり素性のわからない女がシャルトゥスにべったりだという噂が広がっているのです。

従者曰く、マルド伯爵家はロアンの能力を高く買っているようでした。
そして従者は提案します。
マルド伯爵家に協力してもらいたい、と。

他の貴族はロアンを毛嫌いしています。
帝国の月シャルトゥスが彼らに背を向けてまでロアンをそばに置き続けるとは限りません。
協力してもらえるならマルド嬢はロアンの働きに報いると、そして伯爵家の侍女の地位も約束する、それが従者の言い分でした。

ロアンはペラペラ喋り続ける従者に口を出します。
具体的に何を手伝えばいいのか、と。
すると従者は、マルド嬢がカルタゼンの皇后の座につけるよう力を貸してほしいと頼んできたのです。

従者の一人歩き？

一瞬、ポカンとしてしまったロアンですが、すぐに気が付きます。
いま自分は、皇族の家臣として賄賂を渡され、取り入られているのです。
どう見ても難攻不落なルセン、こういったことには向かないと思われるホスタン、だから自分が選ばれたのでしょう。

しかし彼女は本当に皇后の座を望んでいるのでしょうか？
伯爵家の正当な当主よりも？
従者とマルド家が望む彼女の未来はそうかもしれないけれど、ロアンはマルド嬢がそう考えているとは思えないのです。

ロアンは従者に提案を断るとはっきり伝えました。
そして従者の考えは的外れであるとも。
マルド嬢は自分の助けなど必要だとは思わない、もちろん従者の力も。

ロアンが知るマルド嬢は望むものは自ら手に入れる人物です。
そんな彼女が何の動きも見せないということは、従者がやるべきことはロアンに協力を求めることではなく、彼女の意思を汲み取って尊重することではないか？
ロアンにそう言われ、従者はぐっと手を握りしめました。

この従者はまだ若く見えます。
人は失敗から学ぶもの。
マルドには知られていないことだし、ロアンは知らないふりをしてあげようと思いました。

このお話は聞かなかったことにするとロアンが従者に伝えた時です。
ロアンの後方にある馬小屋では異変が起きていました。
先ほど様子がおかしくなった馬が暴れ出し、小屋の外へ飛び出したのです。

そして暴れ始めた馬は真っ直ぐに2人のほうへ駆けて行って……！？