私のことを憶えていますか ネタバレ12話！2002年の最高傑作ワイン、涙ぐんでしまう遥に戸惑う猫作。

遥にとびきり自慢のワインを持ってきた猫作。

2002年の夏は、天候に恵まれて好条件でブドウを育てることができたため、最高傑作のワインが作れたのだと説明します。

猫作の話をぼんやり聞きながら、遥は目の前に置かれたワインをゆっくり味わうように口にしました。

猫作は、自信たっぷりに味の感想を聞きますが、遥は大粒の涙を流してしまいます。

涙ぐむ遥に戸惑う猫作。

2002年といえば、遥たちが小学生で、こうちゃんとの初恋の思い出の年だったのです。

夏中ブドウ畑で走り回ってかくれんぼをしていたあの頃、遥はこうちゃんへの想いに溢れていて・・・。

そして、あの頃の思い出がいっぱい詰まっているワインを見て、遥は猫作にワインを1本売ってほしいとお願いをしますが・・・。

私のことを憶えていますか12話のネタバレ込みあらすじ

猫作が差し出したワインを飲んだ遥は・・・。

猫作が遥のために差し出したのは、2002年製造の山猫ワイナリー最高傑作品ワイン。

猫作の父によると、2002年は夏場の天候に恵まれ、台風もこなかったため、良いブドウがたくさん育ったそうです。

たくさんの好条件が揃って育ったブドウを使ったワインの味はびっくりするぞ、と猫作は自信満々に遥に勧めました。

遥は目の前のワインを、目を閉じて一口をゆっくり味わって飲みます。

猫作は自信満々にワインの味を遥に尋ねますが、言葉の代わりに出てきたのは大粒の涙。

ワインを飲んで涙が止まらない様子の遥をみて、猫作は「泣くほどおいしかったのか？」と戸惑いを隠せません。

遥はなんでもないと答えながら涙を拭いました。

ワインで蘇る2002年の記憶と後悔。

ワインを飲み、あの年の夏の話を聞き、2002年の夏、遥たちは毎日ここのブドウ畑を走り回って遊んでいたこと、そこにはいつもこうちゃんの姿があったことを思い出します。

気持ちの良い空、カンカン照りの太陽の下、遥たちはよくブドウ畑でかくれんぼをしていました。

蝉の鳴き声がうるさく聞こえてくる中、ブドウの木の下に二人で隠れる遥とこうちゃん。

こうちゃんの可愛い横顔を見ながら、遥はこうちゃんにキスをしたいと思いました。

しかし、年下のこうちゃんに対してそんなことを考える自分は変なんだと思い直し、キスをすることはできませんでした。

遥の飲んだ2002年のワイン、このワインにはあのときのブドウが使われていたのです。

瓶の中ではあのときのままずっと時間が止まっていますが、現実では時は進み続けていて、遥自身はもう30歳になっていて、こうちゃんはどこにもいません。

あのとき、生い茂るブドウの葉に隠れてこうちゃんにキスしておけば良かった・・・と涙を拭いながら思う遥。

目を赤くし、遥は猫作に「2002年のこのワインを1本売ってほしい」とお願いします。

当時の思い出が詰まったワインのお値段は5万円。

「高くて買えない・・・」値段を聞いて嘆く遥なのでした。