誓い合えない私たち ネタバレ16話｜漫画｜里子の気持ちは美久にはわからない。

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それどころか、夫のお小遣いが少なくなったと怒る始末なのです。

 

里子は実家に頼ろうとしましたが、家庭の事情で頼ることができませんでした。

そんな時、夫の浮気が発覚したのです。

その時に美久のことを思い出し、比べてしまいました。

 

美久にはすべて揃っている・・・と考えてしまうのです。

里子は必死に自分の気持ちを押し殺しました。

そんな美久は、会社で水越さんと仕事をしています。

 

そうすると、美久には気になることがありました。

水越さんとの年齢差です。

世代ギャップを感じるのでした。

里子は、美久にトイレに行くと言って、その場を離れました。

美久に言われた、結婚できて良いねという言葉がムカついて仕方ないのです。

里子は結婚していた時期のことを思い出していました。

 

当時出産したばかりでしたが、仕事もしていなく、周りに頼れる人もいませんでした。

それなのに、夫は家事・育児を全くせず、休日も子供の様子も見てくれません。

それどころか、子供ができて出費が増えているのに、お小遣いが減ったと文句を言う始末です。

夫は、お金には細かい人でした。

里子はそんな夫に不満たらたらで毎日ストレスが溜まっています。

ある日、そのストレスを発散したくて、実家のお母さんに電話しました。

そして、不満を聞いてもらうとお母さんから謝罪があったのです。

 

そんなに大変な時期だが、離婚して戻っておいでとは言えないと謝罪されたのでした。

それを聞いた里子は、ありがとうと言って、電話を切ります。

離婚することまでは、大げさだと思っていたのですが、それでもお母さんから聞いた言葉が胸に刺さるのでした。

 

自分にはいざという時、頼るところがないのだと、思い知ったからです。

確かに実家の状況は大変でした。

里子さんの弟は、少し前に詐欺にあい多額の借金をしてしまい、お母さんは病気がちです。

 

実家に頼れないと分かった里子は、仕事をすることにしました。

そうすれば、家計に余裕ができて、夫の機嫌も直るだろうと思ったからです。

でも結果は違いました。

相変わらず口論が続くだけで、何も変わらなかったのです。

それどころか、ある日夫の浮気が発覚したのでした。

でも里子は怒りが沸きません。

 

これで夫と別れられる・・・と考えたのでした。

そんなことを思い出していた里子は、美久のことを考えます。

自分が失敗しているからこそ、美久には失敗してほしくないと思いました。

 

でも、考えると美久の結婚は失敗するような気がするのです。

里子と同じように、家庭を顧みない彼は家事育児をするとは思えません。

なので、美久が幸せになれると思えないからです。

 

それを心配する反面、里子には別の黒い感情が浮かんでいました。

その程度で悩めてよいな・・・と思うのです。

美久の話を聞いていると、美久は優しい家族に囲まれて恵まれた生活をしていたのだと思いました。

 

対して、恵まれた家庭環境になかった里子は、それだけで美久には全部そろっていると感じています。

そんな美久に、いいなと言われると自分がバカにされているように感じるのでした。

里子は、そんな気持ちを抱えながら、気持ちを切り替えて、美久のもとに戻るのです。

 

次の日、美久は会社に出社しました。

水越さんと仕事をしていると、ふとあることが気になりました。

そして、水越さんにパソコンのタイピングが上手くなったと褒めたのです。

 

それを聞いた水越さんは顔が赤くなりました。

そして、実は学生時代は、スマホとタブレットだったので、タイピングになれていないと話したのです。

美久は、ビックリしました。

 

そして、自分とは世代のギャップがあるなと感じたのです。

美久には最近違和感がありました。

それは水越さんとの年齢差のギャップです。

 

タイピングに関してもそうですが、音楽や世論など、どうも美久の世代とは違うのでした。

たった5才差でしたが、その差がずいぶんあるように感じるのです。

水越さんは、そんなことはないと大声を出しますが、美久にはその大声も違和感でした。

水越さんの苦手なところばかりが最近増えてきて、美久は悩むのです。