それでも愛を誓いますか？ネタバレ44話！武頼の気持ちは空回りするばかり

「純にはもっと俺に頼って欲しい」

武頼の不器用な願望はしかし、己の内に秘められたままだった。

バックインザデイ、あの日俺に医療費とか介護保険のことで泣きながら相談してきた純。

あの時感じた全能感はまさにエクスタシーだった。

もっと頼れ、俺に。

名前が武頼だし。

お金は貸せないけどね、それは武富士だけど。

上司に夫婦同士ちゃんと会話しているのかと問われ、「そういやしてねえな」と反省モードの武頼。

よし、今日は会話して純ちゃんを驚かせちゃお☆と目論むも、他の女のことをグチャグチャ言い出す純。

それ関係ないじゃん。めちゃ不愉快じゃん。

気使った結果がこれかよ！

しゃべらないほうがいいのかよ。

いい加減にしろよ。その態度がよくないよ。

果たして、武頼のとった行動とは・・・。

それでも愛を誓いますか？【44話】ネタバレあらすじ

もっと俺に頼って欲しい。

けど、そうは言えない。

なんで？

夫婦なんだから言いたいこと言えばいいのに。

なんとなく気まずい距離感。

これは共働きだからか？

芸能人も「お互いすれ違いの生活で・・・」みたいな理由で離婚すること多いよな。

こんなんじゃい神崎。

なんとか夫婦らしさを取り戻すべく、さりげなく会話でもしてみよう。

ところがだ、純ときたら会話をするどころか「なによ、あの女！」とか、関係ないことでブチ切れだしやがった。

こっちも気使って話しかけてんのによ、お前それわかっとんか？

昨今、何してもしゃべってもパワハラとかDVとかになるから、言いたいこともいえねンだわ。

こっちはストレス300％だよ！

「あなたもしかして、あの女と多目的トイレとかで・・・」

「タイムリーな話題ぶっこんでくるな！俺は仕事で疲れてるんだ！」

このままでは話は平行線のままだ。よし、深呼吸しよう。落ち着こう。

武頼は椅子に座り直した。そして落ち着いた口調で話を続けた。

「いいかい、純」

武頼のたたずまいは慈愛と威厳に満ちていた。