それでも愛を誓いますか？ネタバレ43話！～窓を愛する男・武頼の憂鬱～

「俺さ、窓が好きなんだ」

衝撃的な独白で幕を開ける今作。

窓が好き。窓フェチ。窓マニア。

なんて新しい世界なのでしょう。

お寿司よりも子犬よりも温泉よりも、好きなものが「窓」。

窓が好きな男。

あなたはそんな男を一生を共にすることができるでしょうか？

窓の掃除とかは得意そうですけども。

でも好きなものが窓ですよ？

一緒に眺めてても飽きるでしょうしね。

なんかカタログを見せられて「YKKのこの窓がさあ、ほら、すごいだろこれ！」みたいなこと言われてもどうリアクションしたらいいのか悩むだろうし。一緒に映画見てても、「この窓、いいな」とか言うでしょうし。

まあ、イケメンならいいんでしょうけどね。ね！

それでも愛を誓いますか?【43話】ネタバレあらすじ

「俺さ、窓が好きなんだ」

少し憂いを帯びた表情で、男はそう言った。

女の邪悪な表情。

一瞬のそれに男は気が付いたのかどうか。

神様はどうして男にそのような嗜好をお与えになったのか。

窓好きな男。

一体、なぜ、どうして。いつから。何の影響で。

窓の魅力について語り続ける男。

女の思考はすでに窓を思い描いてはいない。

（このひとのコート、素敵ね。どこのかしら？）

（お腹が減ってきちゃった。何を食べようかしら）

（今日はこのブーツ、長時間履いたから帰ってから乾燥機にかけなくちゃ）

男の嗜好は一方通行。女の思考はマルチアウト。

付き合っていても心がすれ違う。

それゆえに感じる切なさ、そしてもどかしさ。

どのみち仕事を頑張る男は美しい。

上司にも褒められる。

「カネのために一生懸命になってんのか？」

「嫁です」

こともなげに答える男の目には、フォースが宿っているのが見て取れた。