渋谷金魚 ネタバレ9巻｜道具を集めて病原体を作れ！原宿には十六夜ステラのメンバーがいて・・・

渋谷に人喰い金魚が溢れかえるよりも前。

吉井は、ある山中の施設で、その少女に会いました。

 

着物を着た白髪の少女は、少女とは思えない大人びた口調で吉井と話します。

少女は、江戸時代に書かれた、ある物語が好きだと言いました。

 

その物語は、側室を正妻と隣の家の男が、拷問して殺してしまうというお話です。

側室は金魚を飼っている水槽に突っ伏して亡くなり、側室の血を浴びた金魚は呪いの力を得ます。

 

正妻は金魚の呪いでやせ細り、出目金のような目に鱗のような皮膚になり、亡くなってしまいました。

物語は前編で終わっていて、作者は後編を書く前に亡くなっていました。

 

少女は結末まで読みたかったと言いますが、吉井は少女の不気味さを恐ろしく感じました。

吉井の予感は当たり、その後、施設で金魚が人を喰い出し、吉井は命からがら逃げてきます！

 

少女の名は、藻花(モカ)。

今はその不気味さを押さえ、月夜田たちと地下鉄で別れた、デンキ屋たちと行動を共にしているのでした・・・。

渋谷金魚 9巻ネタバレ込みあらすじ

渋谷金魚ネタバレ 34話「運命交差」

徐々に、金魚鉢の上へ登ってくる金魚が増えていました。

政府は自衛隊のヘリコプターで、金魚たち撃ち落としますが、根本的な解決方法は何もありませんでした。

 

3月21日、月夜田たちは、代々木にある『八景大学病院』に着いていました。

でも、中は金魚だらけ・・・。

 

特に、金魚を殺す『病原体』を作るのに必要な道具がある西棟は、金魚たちの住処になっているようです。

月夜田たちは、2班に分かれることにしました。

 

月夜田、アリサ、みお、薫、壬生は西棟へ道具を取りに行き、残りの人たちは、大学内にいる金魚を血でおびき寄せます！

寄ってきた金魚たちをジープや銃で応戦しますが、状況は厳しいようでした。

 

西棟を目指す月夜田たちは、建物内の異様な雰囲気に圧倒されながら進みます。

そんな中、尾を足のようにして立っているアルビノ金魚が、赤ん坊の金魚を抱きかかえて現れます！

 

初めて見るタイプの金魚に驚く月夜田たちでしたが、アルビノ金魚はフェロモンを出し、仲間を呼び寄せようとしました！

月夜田たちは逃げましたが、アリサが狙われ、それを庇った月夜田が食べられそうになってしまいます！

 

もうダメだ！と思ったところで、貂が現れ、斧で金魚を倒すのでした・・・！！

渋谷金魚ネタバレ 35話「院内蟲毒」

壬生が先頭に立ち、貂が最後尾を務め、月夜田たちは人喰い金魚たちから逃げます！

一つ上の階に逃げたところで、一旦、金魚たちから逃れることが出来ました。

 

貂の動きを初めて見た壬生は、貂をただ者ではないと思います。

そして、貂が渋谷最強のホームレスだと聞き、闘いたいと思いました。

 

でも、貂は壬生にまったく興味が無いようです。

壬生を無視すると、月夜田に状況を確認しました。

 

少し話をしているあいだに、金魚たちが追いついて来ました！

西棟にはアルビノ金魚がたくさんいて、すぐに仲間を呼び寄せようとします！

 

貂は自分が時間をかせぐと言うと、金魚の群れの中に突っ込んでいきました！！

その隙に月夜田たちは、8階にある研究室を目指します。

 

貂はアルビノ金魚につかみかかると、もっと仲間を呼び寄せようと殴りつけます！

そして、かなりの数の金魚が集まったところで、火を放ちました！！

 

月夜田たちを待っているあいだに貂は、大学病院内にポリタンクで灯油を大量に撒いていました。

貂の放った火は灯油に燃え移り、爆発を起こし、西棟はどんどん火の海になっていきます！

 

月夜田たちは、8階の研究室に着きましたが、薫の持っている鍵では扉が開きません！

どうしよう・・・と思ったところで、内側から扉が開き、藻花が出てくるのでした・・・。

渋谷金魚ネタバレ 36話「原宿拠点」

藻花は、大学病院に来る途中で金魚たちに襲われ、一人で逃げてきたのだと話しました。

そして、藻花を逃がしてくれたデンキ屋たちは、金魚にやられてしまっただろうと続けます。

 

月夜田はデンキ屋たちと別れたときの様子を、もっと詳しく聞きたいと思いましたが、火が回ってくる前に、道具を持って逃げなければいけません。

月夜田たちは、薫の指示で、必要な道具をかき集め始めました！

 

近くで爆発があり、研究室にも火が回ってきました！

でも、あと一つ、遠心分離機が見つかりません。

 

隣の準備室に遠心分離機があるのを見つけた月夜田は、アリスが止めるのも聞かず、火の中に飛び込んでいきました！！

烏丸たちは逃げる準備万端で、月夜田たちを待っています。

 

西棟全体に火が回り、もうダメかと思ったところで、月夜田たちが道具を持って戻ってきました。

同じタイミングで、貂も上階から飛び降りて、戻ってきます！

 

月夜田たちは、貂と一緒に戦車に乗り込みました。

病原体を大量に作るためには、清潔で安全な場所が必要です。

 

渋谷～代々木にはそんな場所はなさそうなので、一同は原宿を目指すことにします。

少し経って月夜田は藻花に、デンキ屋たちと別れたときの状況を聞こうと思いましたが、藻花はジープの方に乗り込んでしまっていました。

 

原宿駅の近くに来たところで、陸橋の上に吉井がいるのを西大寺が見付けます！

吉井は西大寺に名前を呼ばれると、逃げて行きました！！

 

西大寺は戦車を飛び降り、吉井を追います！

烏丸も二人の後を追いかけました！

 

月夜田たちは、西大寺と烏丸が戻って来ることを願いながら進みます。

原宿駅から少し進むと、『フレンズ』という商業施設がありました。

 

月夜田たちが『フレンズ』の近くに着くと、中や周りの建物には、たくさんの人たちが生き残っていたのでした・・・！

渋谷金魚ネタバレ 37話「終末開始」

生き残っていた人たちの中には、壬生と同じ時期に渋谷に潜入してきた自衛隊の人たちがいました。

月夜田たちの『渋谷の金魚全滅作戦』を聞いた自衛隊員たちは、隊長の柳を中心に、月夜田たちを手伝ってくれます！

 

さらに『フレンズ』には、アリサのグループ『十六夜(いざよい)ステラ』のメンバーが、全員生き残っていました！

『十六夜ステラ』のメンバーは、リーダーの樟葉(クズハ)、雪、翠、優子、玲奈、蘭にアリサを加えた7名です。

 

メンバーは、アリサが生きていたことを喜びましたが、樟葉だけは素っ気ない態度をします。

アリサは後でゆっくり話ができるだろうと、一旦、メンバーと別れました。

 

一方、壬生は自衛隊員に案内され、初めに金魚が現れたという穴を見に来ていました。

穴は住宅街の一部を陥没させて出来ていて、中は深くてとても降りられそうにありません。

 

なぜか、穴から直径500ｍ以内は、金魚が出ないそうです。

穴を案内されながら壬生は、いつ・どこで貂と闘おうかと考えていました。

 

薫は、70時間(3日)以内に『病原体』を作ると言います！

病原体作りは薫と自衛隊の人たちに任せ、月夜田たちは、病原体をばら撒いてくれる人を探しにいきました。

 

『フレンズ』の周辺には、たくさんの人たちが生き残っていましたが、みんな疲れ果て、二度と金魚のいる地獄へは行きたくないと言います。

そんな中、烏丸が月夜田たちに合流しました。

 

烏丸はビルから飛び降りた吉井と西大寺を抱えて、『フレンズ』までたどり着いたのです。

吉井と西大寺も、建物のへりに引っ掛かり、骨を折るくらいで済みました。

 

あと20人は、病原体をばら撒いてくれる人が欲しい・・・そう考える月夜田たちの元に、2巻で貂に助けられた東寺秋(とうじ　あき)が、仲間を30人ほど連れてやって来るのでした・・・！