シークレットレディ ネタバレ25話【ピッコマ漫画】シャルトゥスの弱み

秘宝

ムラの象牙が見つかったことには様々な疑問がありました。
しかし今は目の前のことに集中するだけなのです。

シークレットレディ25話のネタバレ込みあらすじ

人の弱みと己の欲望

ひとつの命にはひとつの死。
これはビシュテアンの格言です。
つまりムラの象牙が陰謀に関連しているのか、とシャルトゥスは問いかけました。

ロアンはムラの象牙をシャルトゥスが見つけたのかと確認します。
しかしシャルトゥスが見つけたわけではなく、噂を聞いたとのことでした。
アクラナ南部ビレデン近くの海域でムラの象牙が海面に浮かび上がったと。

ビレデンという地名にマルテルは反応してロアンはびくつきますが、シャルトゥスに不審げな顔をされて慌ててなんでもないと取り繕います。
うるさい蝿がいたからと言い訳するロアンに密かにマルテルはショックを受けました。
しかしマルテルはそれどころではないのです。

マルテルは慌てたようにロアンに話し続けました。
ムラの象牙は呪術がかけられた秘宝ではあるが不思議な神器などではありません。
海から浮かび上がるなんてことはないはずなのです。

またロアンには疑問点がありました。
ビレデンはアルゼン小公爵の領地です。
そこで見つかったのなら、ロゼンタイン・アルゼンであるロアンが知らないはずがないのです。

ビレデンを出入りする物資はロアンが管理しています。
ムラの象牙を発見したという報告は受けていません。
つまり何者かがロアンの目を掻い潜って闇のルートで運んだということです。

ビレデン地域はロアンに何か隠し事をしているようです。
ロアンはこの件が片付いたら調べなくてはと思いました。
しかし今は目の前のことに集中しなくてはなりません。

象牙を届けたヘルマン伯爵はどうでしょうか？
彼はシャルトゥスから命じられて探しに行っただけです。
危険なものだとは思っていないでしょう。

皇太子派の筆頭がアルメルトだとすると、シャルトゥス派にはヘルマンがいます。
あやふやな噂にも関わらず象牙を手に入れようとしました。
シャルトゥスはなんとしても皇太子を救うつもりです。

貴族たちは口々に、皇太子が倒れたのだから皇帝の座に就くのはシャルトゥスだと言います。
しかしシャルトゥスはそれではダメだと思っています。
理想の国を築くためには、権力を分散させなくてはならないと。

そのためにはどうしても皇太子の力が必要なのです。
カルタゼンの貴族院は皇室に対抗できるほどの力を有していません。
まるで帝国全土が魔法にかかっているように。

皇太子はシャルトゥスに話したことがありました。
神が選んだのはシャルトゥスのようだと。
自分に降りかかった呪いは悔やんだりするなと話していたのです。

しかしシャルトゥスが旗を振ると決めたのなら、完璧に成し遂げろと。
出来の悪い弟に皇位を譲ったつもりはないのだから。
皇家と帝政の時代を終わらせるために……。

首謀者は皇宮の中にいるでしょう。
シャルトゥスが皇太子を救おうと必死になっていることを知っている人物です。
ロアンはシャルトゥスに、ムラの象牙を見せて欲しいとお願いしました。

人の弱みを利用して己の欲望を満たそうとする悪意を見過ごすわけにはいきません。
せっかく手に入れた秘薬をみすみす逃すなんてことはできないのです。
シャルトゥスはロアンをムラの象牙まで案内することにしました。

全員で向かう先には地下へと続く秘密の通路がありました。
ロアンは昨夜も城の地下を彷徨っています。
この城には一体どれだけの隠し通路があるのでしょうか？

そうしてたどり着いたムラの象牙。
ロアンは疲れ果てて少し休もうとしました。
ホスタンには、側近ですらあまり入れない場所だからありがたく思えと説教されてしまいます。

探し求めた秘宝を目の前に、マルテルは涙を浮かべます。
幽霊だから触れることはできません。
でも生涯をかけた秘宝を目にすることができて感無量なのです。

シャルトゥスはロアンに、どうするのかと問いました。
ロアンは腕まくりをし、エプロンを締め直し。
これから解体式をすると宣言したのです。