金魚妻 ネタバレ8巻90話！VR妻(2)ルーリーは0と1で出来ている。だからなんだ、愛してるんだ！

グランドジャンプPREMIUMより黒澤R先生の漫画金魚妻90話を読んだので、今回は90話ネタバレと感想をご紹介します。

ルーリーと俺は敵の急襲により住処を失った。これから不動産屋巡りだ。

それよか、これからまたイチからローンのやり直しだ。

なんてこった。こうなりゃヤケだ。

俺は慣れない酒をあおった。秋田の酒、高清水。

ほんのり甘みのある優しい口当たりは、酒の弱い俺でもすいすいと飲めた。

しかし！綺麗なバラにはトゲがある！

気が付いたときには、トイレへ行こうと立ち上がるも、ふらついて壁にぶつかる始末。

（いかん、酔い過ぎた・・・）

普段酒を飲まないがゆえに、己の限界がわかっていなかったのだ。

「大丈夫、あなた」

ルーリーが心配そうな顔をして声をかけてくる。ルーリー・・・。

自分の女房でありながら、なんてセクシーな女なんだろう、と思う。

「ルーリー！」

俺はルーリーに抱きついて押し倒した。外でクラクションが鳴った。

ミッドナイト・クラクション・ベイべー！

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すべてはゲームの中だけのヴァーチャルな作り事で、ルーリーの姿かたちさえ、ただのプログラムであった。

もちろん俺はそんなことは知っていた。

俺だってゲーム上のアバターと現実での俺は、似ても似つかない姿だ。

現実での俺の姿はとてもとても醜かった。

なんなら、お涙頂戴のチャリティー番組ですらゴールデンタイムでは放送できそうもない姿かたちだった。

しかし、そんなの関係ないじゃないか。

俺たちは夫婦で、しかも愛し合っているじゃないか。

それがゲームの中だけの関係だろうといいじゃないか。

ルーリー、なぜそんなに悲しそうな顔をしてる？

そしてルーリーは静かだが、ハッキリとした口調で言った、

「実は、伝えておかなければいけないことがあります」

金魚妻【90話】ネタバレあらすじ

よくブランチとしてホットケーキを食べる。

俺の好物だ。

今日もルーリーが焼いてくれた。

ルーリーはホットケーキを焼くのが本当にうまい。

「おいしいよ、ルーリー」

「ありがとう、あなた」

窓の外の枠に鳥がとまった。時折小首をかしげながら、こちらを見ている。

ふと思った。

これらはすべてヴァーチャルであり、幻なのだ。プログラムに過ぎないのだ。

俺は唐突にすごく寂しい気持ちになった。

「なあ、ルーリー。結局これってすべてゲームだっていうのって、なんていうか、虚しくなったりしないか？」

「なぜ？現実はもっと虚しいわ」

「うむ、そうだが・・・・」

確かにこの焼き立てのホットケーキはうまい。バターがたっぷり染み込んで、シロップがたっぷりかかっている。焼き加減も香ばしい。

これもヴァーチャルだなんて・・・。

（現実もヴァーチャルだったらどうしよう）

俺は急に不安になった。

現実世界さえ何者かがプログラミングしたヴァーチャルな世界だったとして、その何者かや何者かが住んでいる世界もまたヴァーチャルだったらどうしよう。

その世界をプログラミングした主体もヴァーチャルで、さらにその主体をプログラミングした主体もまたヴァーチャルで・・・。無限にヴァーチャルだったらどうしよう。

どうにかなりそうだった。

俺は動揺した。

洗面所へ行って棚からアスピリンとアンフ〇タミンとフェン〇ニルの錠剤を取り出して飲んだ。

ダイニングへ戻る。

「あなた、顔色が悪いわ」

「ルーリー、ごめん。もう食べられない」

「そう・・・。少し休んだら？」

「ああ、そうする」

寝室へ行って、ベッドに寝転んだ。

今眠って起きると全然別の人生が当たり前のように始まって、今の記憶はすべてなくなっていて・・・。

そんな想像をした。

そして、俺はすでに何度もそのような体験を繰り返しているのではないか。

何度かどころか、無数に、無限に・・・。

すべてが意味も理由もなく、生まれては消えていく。

くっついたり、離れたり、合成されたり、消滅したり。

何の理由もなく・・・、永遠に・・・・。

俺は眠りに落ちた。

 

俺は目を覚ました。

外はすっかり暗くなっていた。

（あ、いかん！）

パソコンはスリープ画面になっていた。

あわててマウスを動かしてスリープ状態を解除する。

「また締め切りに遅れるところだ」

俺は引きこもりの無職で、ネット漫画のレビューを書いて日銭を稼いでいる。

今日中のノルマをこなしきる前にうたた寝してしまっていたのだ。

「いかんいかん。さっさと終わらせてしまわないと」

俺は今現在手掛けているレビューの続きに取り掛かった。

タイトルを打ち込んだ。

「金魚妻最新89話ネタバレ！VR妻(2)ルーリーは0と1で出来ている。だからなんだ、愛してるんだ！」

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金魚妻90話の感想＆次回91話の考察予想

アバターってあるじゃないですか。

色々みなさん着飾ったりするじゃないですか。

でも当然、現実の姿と似ても似つかないじゃないですか。

ある日突然、アバターが現実そのものの姿に変わったとしたら、最初は全員パニックになるでしょう。

しかし、日に日にそのヴァーチャル空間は現実となんら変わらない世界になって、ごくごく当たり前の日常になっていくのでしょうね。

イケメンとかかわいい娘がモテて、醜い見た目の人はモテない世界。

現実とまったく変わらないヴァーチャル世界。

そっちのほうが、もはやどっちがヴァーチャルかわからなくなって面白いんじゃないかと思います。

みなさんはいかがお感じになられたでしょうか？

次回もお楽しみに♪

まとめ

今回は漫画『金魚妻』90話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。