叶わない魔女の願い ネタバレ74話！僕は平凡な人間ではない!カイデルの可愛い慰めにエレノアの違和感も薄らぐ

カイデルに問われるままに、不死のことや回生のことを話したエレノアですが、彼のひどく動揺している姿を見てなんとも居心地の悪い感情を覚えます。

その違和感を、カイデルの言葉が晴らしていきました。

これでやっとエレノアにとってカイデルは本当の意味で特別な存在になったのでしょうか。

そしてエレノアはカイデルとともにハデスレイン家に戻りますが…。

叶わない魔女の願い74話のネタバレ込みあらすじ

死を経験するなんて普通ではないから、平凡な人たちにする話ではありません。

エレノアはカイデルの反応に対する違和感に戸惑っていました。

でも、よく考えてみれば、カイデルの反応はごく普通のものだと理解はできます。

以前のエレノアも同じだったから。

ところが今は、気まずさを感じるのです。

エレノアはノアと回生の話をした時のことを思い出してみることにしました。

エレノアの回想、ノアと回生の話しを

服毒自殺しようとして毒が抜けるまで何度も回生を繰り返したと説明した時、ノアは苦しかっただろうねと口にしますが、その口調は軽いものでした。

数百年生きた自分より死んだ回数が多いんじゃないかと言い出します。

ノアも死んだことがあるのかと訊くエレノアに、完全な死ではないけど似たようなことはあると答えるノア。

特に毒は苦い記憶だと回復までの詳細を話され、エレノアは気持ち悪そうな顔をしました。

するとノアはエレノアに気持ち悪がる資格はあるかと言います。

ノアがエレノアの血を飲んで倒れたのも、血に毒が残っていたせいだと言うのでした。

するとノアが、エレノアの血を飲めなくて残念だと怪しい顔を見せます。

5本指に入るくらい美味しいと言うと、また飲んでいいかと訊くのでした。

いいわけないと断るエレノア。

近寄ったら刺すと言ってナイフをチラつかせます。

毒で苦しむだけだと言ってもエレノアが解毒してくれるだろうと近づくノア。

本気で飲むつもりなのか迫ってくるノアを、エレノアは本当に剣で刺しました。

エレノアはこの時のことを回想して、私がこうなったのはノアのせいだと確信します。

憎らしい相手ではあるけれど、こんな話をできるのもノアだけだったのでした。

カイデルの言葉に救われるエレノア

カイデルと並んでベンチに座っているエレノア。

エレノアが、私がカイデルのように平凡な人間じゃないせいで嫌だと思ったことはないのかと訊ねました。

するとカイデルは、バカですか?と即答します。

きょとんとするエレノアに、スクッと立ち上がったカイデルが胸を張って自画自賛を始めました。

そんな僕に向かって平凡ですって!?とドヤ顔を見せるカイデル。

エレノアは思わず吹き出します。

大笑いするエレノアに笑い過ぎだと照れるカイデルに、自分の口でそんなこと言って恥ずかしくないのかと笑い続けるエレノア。

エレノアが平凡という言葉がそんなに気になるのかと訊ねると、カイデルは伯爵から言われている言葉があると言います。

世の中はいつでも不合理で衝撃的なことは数え切れないほど起こるけれど、ただ驚くだけでなくそれを受け入れて行動に移すものが誰よりも先に立つ、というものでした。

カイデルはエレノアをひょいっと持ち上げ、色々考え込んでいるみたいだから気分転換に新鮮な上の空気を吸わせてあげると言います。

エレノアを静かに下ろすと、エレノアについては驚きの連続だけど、そうなんだと思えるように努力していると笑顔で言いました。

だから平凡という言葉は撤回してくれとムキになるカイデル。

エレノアは頬を緩めて、わかりましたモテモテで美男子の騎士様と返します。

カイデルの言ったことをオウム返しにするエレノアに、からかってすみませんとバツの悪そうに口にするカイデル…。

エレノアの気付き

エレノアは一旦はカイデルのそばを離れようと思っていました。

でも、カイデルの正直な気持ちを知ってから、彼は特別な存在になります。

自分もまた正直な姿を見せたいと思うのですが、やはり躊躇われました。

それは相手も傷つけることになるから。

1人で重荷を背負うことは辛いと百も承知です。

この2年間でノアを頼りノアの言葉がいつも的確であることも事実だと思うエレノア。

でも、ノアが唯一の自分の理解者だという彼の言葉は間違っていたことに気付きました。

なぜなら、この世で死なない存在なのは自分とノアだけではないと言うことを、エレノアは知ったからです。

その視線の先には、2人を出迎えるハデスレイン伯爵の姿がありました。