アデライド ネタバレ26話｜ピッコマ漫画｜アデルは胡椒とハイヒールを装備する

互いを嫌うルイとアンナ

欲深そうで性格の悪いブスだと、ルイは心の中でアンナを嘲っていました。

アンナはアンナで、偉そうなルイの態度が気に食わず、内心で舌打ちしています。

アンナがルイのところへ来たのは、お金のためでした。

アデライド26話のネタバレ込みあらすじ

ルイに雇われるアンナ

アンナはぐっと唇を噛み締めました。

腹が立ちましたが、ルイが提示した日当はかなりの金額だったのです。

あのボロ宿なんかよりずっとマシだとアンナは思い、ルイに頭を下げて謝罪しました。

ちゃんと自分を分かっていると呟き、ルイは小さく笑います。

気に入った、身の程知らずは嫌いなのとアンナに告げました。

アンナは悔しさのあまり歯を食いしばりますが、ルイはお構いなしに気分が良いからチャンスをやると伝えます。

これから頼むことを完璧にこなしたら、帝都に連れて帰って専属雇用してあげると約束したのです。

帝都で働かせていただけるのかとアンナは頬を紅潮させて叫びました。

自分の身分はじきにぐっと上がるから、自分の頼みを聞いてくれたらこの先も使ってあげるとルイは微笑みます。

なんだってやってみせるとアンナは食いつきました。

ルイはアンナに一通り説明し、それじゃよろしくと頼みます。

さらにアンナの兄にも指示するからここへ連れてくるよう伝えました。

アンナは承諾し、兄を呼びに部屋を出ていきます。

一人になったルイは、どさっと椅子に腰を下ろしてため息をつきました。

大司教を丸め込むのには成功したものの、もっと確実に事をすすめるにはこの計画をなんとしても成功させなければと考えていたのです。

爪を噛んでいたルイですが、頭を使って疲れてしまい、お風呂に入ることにしました。

シャワーの音が響く中、部屋の扉が静かに開きます。

胡椒の備えあれば憂いなし？

その翌日、ジェスティア侯爵邸ではリタがきょとんとしていました。

アデルに言われるがまま胡椒を持ってきたのですが、何に使うつもりなのかさっぱり分かりません。

念には念を、備えあれば憂いなしってやつだと呟きながらアデルは胡椒の匂いを嗅ぎ、小さくくしゃみをしました。

これが何の備えになるのかとリタは首を傾げます。

私なら後から事をひっくり返すより、最初からぶち壊すほうを選ぶからとアデルは笑顔を浮かべて胡椒をスッと袋にしまいました。

大抵小説なんかではこのあたりで何かが起きるのだとアデルはワクワクしていたのです。

何もなければそれはそれでいいので、備えだけでもしておこうとアデルは考えていました。

訳がわからないまま、それよりハンスの履物店から例の品が届いたとリタはアデルに報告します。

思ったよりもずっと早い到着にアデルは目を輝かせて喜びました。

さっそく箱を開けてミュールを履いてみたアデルは歓声をあげます。

軽くて蒸れないので最高の一品です。

この鋭いヒールも最高で、ときに武器になるのがハイヒールのいいところだとアデルは満足げに語りました。

なるほど…？とリタは途方に暮れて相槌を打ちます。

いつにも増して今日はずっとおかしな発言ばかりされている…と思っていたのでした。

それじゃあ今日もお出かけしようと叫び、アデルはリタとともに侯爵邸を出ます。

その後ろ姿を、物陰から二人の男性がじっと見つめていました。

アンナの兄である兄弟のようで、あの女で間違いないかとヒソヒソ話しています。

アデルを馬車に乗せようと話す兄に、人目が多すぎると弟は引腰でした。

でもあの女が約束してくれた巨額の報酬をもらい損ねるわけにはいかないと兄は苦しそうな表情を浮かべます。

貴族を拉致するなんて、もしも見つかったら俺達はおしまいだと弟は不安を伝えました。

兄はニヤッと笑い、自分に考えがあると話しますが…？

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