捨てられた皇妃 ネタバレ47話！戸惑う皇宮、首都を離れ領地へ、一時の休息を

3年間、前世と同じ道を辿らないように必死に運命を変えようと努力し行動してきたアリスティア。

しかし、思うような結果にならず皇帝もルブリスもアリスティアを次期正妃にしようとします。

父ケイルアンの発言により一時、正妃の話は保留になりました。

しかし、運命を変えられず親友であるアレンディスに信じていたものの拒絶にされたことにより心身ともに疲れていたアリスティア。

そんなアリスティアを見たケイルアンは仕事を一旦休んで、一緒に領地へ休暇に出ることにしました。

様々な人間関係や環境によって自分が思ったような運命を変えられず悩み、苦しむアリスティアが一時の休息をとります。

今後アレンディスやカルセインとの関係やルブリスとの婚約の話などアリスティアにとって前途多難な運命が待ち受けていそうです。

捨てられた皇妃 ネタバレ47話！のネタバレ込みあらすじ

ケイルアンの発言により静かに混乱する皇太子宮

穏やかな晴天に恵まれた日。

アレンディスの父であり、ベリータ家の当主であるルースは、皇太子宮に仕事にきていました。

そこでカルセインの父、ラス家の当主であるアルキントがいました。

どうやらルースを待っていたようです。

現在は、モニーク家の当主ケイルアンは、アリスティアと一緒に休暇に領地へ向かっていました。

ルースとアルキントは、先日のケイルアンの破婚の話を聞き、まだ内密で話も保留の状態なので、余計な誤解をうまないように話が確認できていない状態に困惑しているようです。

しかし、そんな中でもケイルアンの話で気づいた人間も幾人かいるようで、皇帝派の反勢力の貴族派も気づいてきているようです。

皇太子ルブリスもケイルアンの破婚の話で内心気が立っているようですが、今は沈黙をしています。

本来、皇太子との婚約はいずれ正妃になる女性がすることであり、正妃として相応しい頭脳とそれ相応の身分の女性がなります。

その資格を得ることも難しい中、アリスティアは神の子として生まれそしていずれはルブリスと結婚し帝国を治めるという運命によって婚約している状態です。

しかも、皇帝がアリスティアを気に入っているだけではなく、正妃としての才能もあるアリスティアは周りの人たちも納得しています。

信仰している神のお告げにより神の子として生まれ、未来の皇帝の正妃としての資格を得られていることは、本人にも一族にも大変な名誉なことなのです。

それを、破りモニーク家当主として後継者になるということは前代未聞の出来事のようです。

神の子としての運命、正妃としての立場、一族の後継者。

嵐のように騒がしくなる予感がします。

領地の古城　穏やかな時間

同時刻。

アリスティアとケイルアンは、馬車で2日くらいかかる領地に到着していました。

大きな森に囲まれた古城。

そこには、数名の使用人と執事がアリスティアとケイルアンを出迎えてくれていました。

老人の執事もおり、アリスティアに「じいや」と呼ばれている執事がこの領地と古城を守って管理しているようです。

この古城は、首都の最後の防御線としての役割もあるみたいです。

生まれて初めて首都から離れ、旅行にきた領地にアリスティアは穏やかな気持ちで落ち着きます。

首都とは違い、石垣とツタが多く囲まれた緑と花が広がり、緑溢れる景色に穏やかな風が吹きます。

穏やかな景色と空気にアリスティアは想いを馳せます。

3年間、前世とは違う道になるように努力し足掻きましたがアリスティアの思ったように変えることができず疲れてしまったアリスティアは逃げるようにこの領地へ来ました。

アリスティアは、逃げたことに後悔するも逃げるほかに手段がなかったことに諦めるように感じていました。

ルブリスの成人式で父ケイルアンが来なかったら、アリスティアの成人後に正妃となることが決まって収集がつかない状態になっていたことでしょう。

1人物思いにふけるアリスティアに、じいやである執事が声をかけます。

ずっと昔に、皇室から贈られた領地内の古城に初めて来たアリスティアは、首都と違う静かで平和な空気感を気に入ったようです。

じいやは、古城の話をしながらも大きくなったアリスティアに感動しています。

しかし、じいやから見て大きくなったとは言えまだまだ幼いアリスティアに子供らしくない長い歳月を感じさせる瞳に何かあったと感じたじいや。

小さい頃に退職し離れてしまったじいやにとって今のアリスティアがものすごく成長して何かを背負っているような感じがするみたいです。

しかし屋敷の話や使用人の話、そしてケイルアンと一緒に休暇に来たアリスティアの言葉を聞き、ケイルアンと良い親子関係が築けていることにひとまず安心します。

少し話た後、夕食の準備のために仕事に戻って行きました。

友達アレンディスへの想い

大きくなったことをじいやに言われたアリスティアは、その言葉にかつて言われたアレンディスの言葉と重ねます。

親友とも呼べる信頼していたアレンディスに、一度拒絶されたことに傷ついていたアリスティア。

悩みながらも話した前世の話を、怪訝な表情をされたこと、拒絶されたこと、大切に思っていたアレンディスに突き放された事実に傷つき立ち直れないアリスティア。

あの時のアレンディスの表情や態度が意図せず出てしまったことがアリスティアにとって絶望するほど傷つくことだったのです。

アレンディスを思い出した時、使用人のリアに一緒に花を見ようと誘われます。

アリスティアは、リアと一緒に花を眺めながら思います。

今は何も考えず、休息のために来たここで、心から楽しむことに決めます。

リアと花を眺め花冠を頭にのせたり久しぶりにアリスティアの笑顔に心からの笑顔が出ました。

短い間でも、アリスティアの心が癒されてほしいと思います。