スウィートブラッドの花嫁 ネタバレ2巻4話～7話｜漫画｜美亜の前に現れた新たな吸血鬼。セスは美亜を守りきれるのか！？

スウィートブラッドの花嫁 2巻4話～7話のネタバレ込みあらすじ

4話　君を守るために・・・

セスに背中の傷を治してもらうと意識を失い倒れる美亜。

意識を失った美亜を優しく抱くセスに向かって義父は、本当は美亜に噛みつきたくて仕方ないのだろうと言ってニヤリと笑みを浮かべます。

 

セスに背中を刺されていた義父は、身動きが取れず話すのがやっとといった様子でした。

吸血鬼は不死身なのだから、何度でも甦って「あの方」から預かった美亜を取り返しに行くという義父。

 

そんな義父にセスは、吸血鬼を蘇らせない方法を知らないのかと尋ねます。

セスの言葉に明らかに動揺する義父。

 

セスは不敵な笑みを浮かべながら一歩一歩義父へと近づき、義父の心臓を喰わせろと言うのでした。

心臓を喰うことは吸血鬼にも許されていない怪物の道、それをすると引き返せなくなってしまうと義父は怯えながら言います。

 

セスは、吸血鬼になったあの日に全てを失ったのだから、引き返す必要などないと言って義父の心臓をえぐり取るのでした。

 

そんなセスの姿を遠くから見つめる一人の吸血鬼。

その吸血鬼は、怪物になるしかお前が救われる道はないのだと呟くのでした。

５話　セスの欲望

翌朝制服に着替えていた美亜は、義父に噛まれた背中の傷が完全に治っていることを確認します。

そして、セスに傷を舐められた時のことを思い出し、鼓動が早くなってしまうのを、妹なのだからといい聞かせ、落ち着かせようとするのでした。

 

恥ずかしさのあまり、セスが寝ている間に家を出ようとした美亜でしたが、セスは既に起きていて、いつもと変わらない笑顔で美亜を見送るため玄関先にやってきます。

セスは、美亜の制服のリボンが曲がっているのに気付き、そっと直してあげます。

 

セスに触られて昨日のことを思い出し、顔が真っ赤になる美亜。

顔を赤らめる美亜を前にしたセスは、突然美亜の制服を裂き首に噛み付くという幻想を見ます。

 

美亜の心配する声で我に返ったセスは、何事もなかったように美亜を見送りますが、美亜の姿が見えなくなると、なぜあんな幻を見てしまったのだろうかと不安を覚えるのでした。

 

義父母と生活していた頃は、他人との接触を禁じられていた美亜。

セスとの約束のため、新しい人生を楽しもうと意気込むも人との接し方が分からず今日も誰とも話せないまま下校時間になってしまいました。

 

意気消沈しながら帰路につく美亜に、同じクラスの明るくて人気者の三木 咲薇（みき さくら）が話しかけてきます。

部活へ行く途中だった咲薇は、バイトをしていることもあり、まだ部活に入っていないと話す美亜に、合唱部の見学にこないかと誘います。

 

咲薇の所属する合唱部は、二週間前にできたばかりで人も少なくバイトとも掛け持ちしやすい気楽な部だと、説明する咲薇。

美亜は、とても嬉しそうに、今日はバイトがあるため、明日見学に行くと約束するのでした。

 

美亜と別れた咲薇に、陸上部の香奈美（かなみ）が、エースが戻って来るのをみんなが待っているよと声をかけます。

そんな香奈美をもう一人の女の子が、今の咲薇にそんなことを言うのは無神経なのではないかと言って止めます。

 

いつもと変わらない明るい笑顔で、新しい部活が楽しいから心配ありがとうと返す咲薇。

香奈美ともう一人の女の子は、そんな咲薇を見て、いつも元気でメンタルが強いのが咲薇らしいねと話すのでした。

 

しかし、二人に背を向けた咲薇は、さっきの笑顔から一変、静かに涙を流しながら、早く先生に治してもらわなくてはと思うのでした。

６話　合唱部の魔物

家に帰り嬉しそうに合唱部のチラシを眺める美亜。

美亜の様子に気付いたセスは、どうしたのかと尋ねます。

 

美亜は合唱ヒーリング科学研究会という合唱部に誘ってもらったのだと嬉しそうに話します。

チラシによると合唱ヒーリング科学研究会とは、治癒力を高める歌唱法を科学的に研究する部ということでした。

 

セスは、いかにも胡散臭い部活だと思うのですが、友達を作るために頑張っている美亜を、見守ることにするのでした。

 

放課後、合唱部の部室へと向かう美亜と咲薇。

部活の顧問の与野屋（よのや）先生がほんわかした雰囲気だったので、少し緊張していた美亜は、優しそうな先生で良かった安心するのでした。

 

与野屋先生は、美亜を今日は見学だからと言って部屋の隅の椅子に座らせます。

先生が歌い始めた途端、体の力が抜けてその場に倒れてしまう美亜。

 

美亜が意識を取り戻すと、そこには他の生徒の傷口から血を吸っている与野屋先生の姿がありました。

美亜は、前にセスが吸血鬼が奏でる音や紡ぐ言葉には催眠作用があると話していたことを思い出します。

 

助けを呼びに行っている間に、他の生徒が何かされるかもしれないと思った美亜は、パイプ椅子を振り回し与野屋先生と戦おうとしますが、止めようとした先生の爪が耳に当たり出血してしまいます。

血の匂いで、美亜の血が特別だと気付いた先生は美亜に迫るのでした。

７話　塞がらない傷

与野屋先生に追いかけられ屋上まで来てしまった美亜。

追い詰められた美亜は、必ず助けに行くというセスの言葉を思い出し、屋上から飛び降ります。

 

するとそこへ本当にセスが現れ、美亜を受け止め屋上の先生に槍のようなものを刺すのでした。

セスに怯える与野屋先生は、傷を作ったのは彼女たち自身で自分は傷を治していただけなのだと弁解します。

 

咲薇の自傷行為について、何も気付いていなかった様子の美亜に、与野屋先生は、事故で足を痛め陸上の夢を諦めることになっても、周りの期待に応えるため明るく笑顔でいるしかなかった咲薇にとって、それは悲鳴だったのだと言います。

生徒たちも傷が消えて喜んでいたのだと言い訳をする与野屋先生。

 

セスは与野屋先生に、咲薇が一番治したかったのは痛めた足であったが、吸血鬼にはそんな怪我を治すことはできないのに期待させて弱みに付け込んでいただけだと言います。

 

セスの殺気にうろたえた与野屋先生は、騙されて吸血鬼になったが人を噛む度胸もないし、死ぬこともできない自分の苦しみなどセスのように強い吸血鬼にはわからないのだと叫びます。

美亜からのお願いでセスは、与野屋先生を見逃すことにするのでした。

 

翌朝学校で、美亜は咲薇に、与野屋先生が突然学校を辞めたため、部活がなくなってしまうのだと言って謝られます。

咲薇は、部活中に何をやっていたのかほとんど覚えていないのだと話します。

 

咲薇の元気そうな姿を見て安心しかけた美亜でしたが、咲薇の手首に血が滲んでいることに気付くのでした。

美亜は、吸血鬼を追い払っただけで解決したつもりになっていたことを反省し、今まで咲薇の苦しみに気付けなかったことを咲薇に謝ります。

 

咲薇は、このことに気付いてくれたのは美亜だけだと言ってお礼を言います。

そんな二人の元に、今日から担任になる「灰月　聖（はいづき せい）」と名乗るセスが現れるのでした。