それでも愛を誓いますか？ネタバレ12話！純と真山のスマートフォニック・ラブ～二人の恋はデジタル革命～

武頼の裏切り行為を目撃してしまった純。

精神的に大打撃であるが、仕事は待ってくれない。

（仕事に没頭してプライベートの問題は忘れてしまおう）

がむしゃらに仕事に打ち込む純。

そんな純を見て真山は純が心配になる。

やがて忙しい日々を過ごす中で、やはり武頼への疑惑を晴らしたくなる純。

ある日、こっそり武頼のSNSアカウントをチェックしてみると、そこには見知らぬ女の名前が。

ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン！！

女の第六感が働く。

女同士の戦いの火ぶたが切られた・・・！！

それでも愛を誓いますか？【12話】ネタバレあらすじ

（もう精神的にどうかしてしまいそうだ・・・）

武頼のあんな体たらくを目撃してしまったなら無理もない。

それでも仕事は待ってくれないのである。

（仕事に埋没してプライベートのことはすべて忘れてしまおう）

がむしゃらに仕事に取り組む純。

派遣社員であるにも関わらず、正社員の仕事も肩代わりし残業もいとわない。

とにかくジャンジャンバリバリ働く純。

そんな純を見て真山は心配になる。

（旦那のあんなところ見ちゃったら何かに夢中になってないと精神保てないよな。でもちょっと働きすぎだろ・・・）

今度の案件は純と真山も共同で関わることになった。

二人で打ち合わせしていると、いつの間にか昼の12時を回っていた。

「お昼ご飯でも食べに行こうか」

純からしてみれば先日、ずっとバス乗り場で待っていてくれたことについて謝罪したい気持ちもあった。

（それに八つ当たりもしちゃったし・・・・）

会社から出てすぐの小洒落たカフェレストランは、社内の人間の打ち合わせにもよく使われる店だ。

店内にいる客のほとんどが女性客だった。

真山はクロワッサンひとつとカフェオレを注文した。

「それでお腹、膨れるの？」

黙ってうなずく真山。

（わたしでもそんなんじゃ午後もたないわ・・・）

当たり障りの無い世間話の最中もチラチラとスマホを気にする真山。

完全にスマホ中毒らしかった。

（まあこの世代ならそんなもんか）

ふと、テーブルに置かれたスマホを見ると何やら可愛らしいキャラクターがピコピコ動いていた。

よくわからないが単純にデフォルメされた人間っぽいキャラクターが池のほとりで釣りをしていた。

「なにそれ。かわいい」

「オンラインゲームのアプリのアバターっすよ。すっごくマイナーですけどね」

「そーなんだ。やってみようかなあ」

「特に難しいことしなくてもいいので簡単ですよ」

「やってみよっと」

早速ダウンロードする純。

「フレンド申請すると協力プレイできるし、チャットもできるっすよ！課金すると魔法石っていうのが手に入って、数種類の属性を敵によって使い分けるんすよ！！あ、課金はしなくてもOKですから！はじめは簡単なミッションから始めたらいいすよ！ちょっと経験値稼ぎたいときは言ってくださいね、援護しますんで！！」

（急に饒舌になったな・・・。よっぽど好きなのね・・・）

その夜。

自宅のソファーに寝そべって早速ゲームを堪能する純。

家ではずっと武頼と一緒だ。

嫌でも例の出来事を思い出してしまう。

問い詰めたい。

でも、勇気が出ない。

そんな自分にモヤモヤする。

今はとりあえずゲームに逃避していよう。

最初のミッションが完了した。村人からコインとアイテムを入手。

（けっこうやりがいあるな・・・。ハマるかも）

翌日。

会社の昼休み。

純は武頼が使っているSNSサイトにアクセスした。

武頼は本名でやっているのですぐに武頼のアカウントは見つかった。

ここからSNS上での交友関係を辿っていった。

まず武頼と古くから付き合いがあるっぽい男の友人。

こないだ武頼が競馬に出かけたときも一緒だったらしい。

もうひとり一緒に競馬に行ったらしい人間がいた。女だ。

「足立沙織」

！！

（この女・・・）

最新の記事で縫いぐるみを買ってもらったことを報告していた。

誰かに撮ってもらった写真だった。

カメラに向けるその笑顔は親しい人間に見せるそれだった。

（・・・・・！）

「このクソあま～～～」

夜叉のごとき恐ろしい顔つきになる純。

スマホの画面の中には相変わらず柔らかな笑顔の足立。

まさに陰と陽。水と油。犬と猿。バットマンとジョーカー。デヴィ夫人と神田うの。

純はスマホを睨みつけながらつぶやく。

「今度は戦争だ」