それでも愛を誓いますか？ネタバレ11話！帰宅した純。そこには夫の変わり果てた姿が・・・・！

武頼が元カノにデレデレしている現場を目撃して、思わず長距離バスに乗り込んだ純。

そこへなぜかついてくる同じ職場の年下イケメンくん・真山。

結局、真山はバスを降りた場所で一時間強も純を待っていた。

そのことを嬉しく思う純。

そして純は遅い時間に帰宅する。

そこには呑気にベッドでいびきをかいている武頼の姿が。

しかも飲み食いしたものを出しっぱなし＆無くなったトイレットペーパーもそのまんま。

（この恨み晴らさでおくべきか・・・）

純の心の奥に青白い炎がともる。

人生最大の危機が迫っていることも知らずに眠り続ける武頼。

目が覚めるとそこは修羅場ワールドが・・・。

それでも愛を誓いますか？【11話】ネタバレあらすじ

号泣する純にハンカチを差し出す真山。

それは以前、純に借りたものだった。

（クリーニング屋の袋に入ってる・・・。わざわざハンカチをクリーニングに出してくれたんだ）

（ていうか、そもそもなんで真山くん、ここにいるの？わたしのこと待っててくれたの？１時間以上もここで・・・！？）

「純さん・・・。俺が浮気だなんだとか言って純さんのショックデカくして、すいませんでした」

「え・・・。ていうか、わたしのほうこそ八つ当たりしちゃってごめんね」

「いえ、本当に俺が悪いんで。あ、バス来ましたね」

戻りのバスがやってくる。

最終便なので込み合っている。

二人並んで腰かける純と真山。

車内のモニターで90年代～00年代の懐かしミュージック＆流行りもの特集を流していた。

純も真山もヘッドフォンは使わずにモニターを眺める。

90年代後半の渋谷、コギャル、ルーズソックス、たまごっち・・・。

「あ、懐かしー」

「アムラー世代ですか？」

真山にとって生まれる前の時代であるが、テレビやネットなどで一応アムラーくらいのことは知っていた。

「それよりちょっと後かなあ」

「浜崎あゆみ？」

「どっちかっていうと宇多田ヒカルかなあ。宇多田ヒカル好きだったなあ。高校の時、めっちゃカラオケで唄ったし」

真山はカラオケ屋で宇多田ヒカルを唄う女子高生時代の純を想像した。悪くない。

「当時、宇多田ヒカルすごかったんだよ。うちらの憧れって存在で。そん時流行ってたコギャルとかと全然違ったし」

「へえ、そうなんですか」

「もうR＆Bの神って感じ。海外からやってきた黒船みたいな」

「ブッダブランドみたいな感じすかね？」

「なにそれ」

ほどなくしてバスは終点に到着した。

「さっきはほんと八つ当たりしてごめんね。でも待っててくれて嬉しかった」

「いや、そんな。・・・それじゃあまた明日」

「うん。それじゃあね」

（待っててくれて嬉しかった。待っててくれて・・・）

別れた後も純の言葉を反芻する真山。

（これはもしかしたらイケるのかな？）

恋愛経験がないゆえに手探り状態であるが、なかなかの手ごたえを得た真山であった。

帰宅した頃には23時を回っていた。

「ただいま・・・」

小さな声で呟くようにそう言った。

静かだった。テレビもついていない。

部屋に入ると武頼はベッドで大の字になって高いびきをかいていた。

ダイニングテーブルの上には飲み終えたビール缶や弁当の殻が散乱していた。

（いい気なもんだな・・・）

トイレに入る。

（まあ、わたしも養われてる身分だし・・・）

トイレットペーパーが芯だけになっていた。

（・・・・。）

部屋に戻って、相変わらずいびきをかいている武頼を見下ろす。

（このガキャア・・・・）

心の奥で青白い炎が燃え出す。

武頼の運命や如何に・・・・！