しがみついても無駄です ネタバレ37話【ピッコマ漫画】狩猟祭とジェーンの薬

狩猟祭の贈り物

カイラは訪ねて来た2人と狩猟祭の話をします。
今回のカイラの立場は曖昧なようです。

しがみついても無駄です37話のネタバレ込みあらすじ

狩猟祭について

狩猟祭の開催地ケラーマン大公領の大公殿下と皇后陛下は犬猿の仲である、という話をするミリア。
ケラーマンは元々の狩場だったペペンよりずっと北にあり、遠い上に寒いので心配だと言うのです。
カイラは考えます。

ケラーマンは元々未知の領域でした。
3方向が森と山に囲まれた天然の要塞。
吹雪が吹き荒れる地なのです。

その地の主人は戦神と呼ばれ、皇帝不在時に全権を行使できる唯一の人物であると聞きます。
皇后陛下は昔、ケラーマン大公に求婚して断られたことがあると言うミリア。
あのプライドの高い皇后陛下が求婚までするとは……。

ノイバン子爵とブリエル伯爵が手紙を送ってきた理由がわかりました。
中途半端に他の皇子につきたくないから、第二皇子の婚約者であるカイラに接近したのです。
カイラはどうしようかと考えていました。

そこへミリアが話を変え、領地へ戻ったというトラン令嬢はどうしたのかを聞きました。
父の付き添いで行っただけだからすぐに戻ると答えるカイラ。
するとミリアは、トラン令嬢はラカンに贈り物をするのかと尋ねました。

狩猟祭前日、女性は狩猟祭に参加する男性に装飾品を贈る風習があるのです。
男性はどんな贈り物も受け取る決まりがありました。
未婚の女性が狩猟祭に参加するのはこのためです。

公式の場で気持ちを伝える機会になります。
男性はそれに対し、狩猟祭の獲物を贈ることで気持ちを伝えるのです。
カイラは自分の立場が曖昧だと感じました。

カイラは女性ですが、爵位を持っているのでしゅりかに参加するのは義務です。
贈り物を受け取るのは男性……ではカイラの立場は？
そう考えた時、2人がカイラは贈り物を受け取るのかと確認しました。

狩猟服を着て馬に乗る、そして弓を持って参加するのです。
そうなるとやはり贈り物を受け取る側になります。
2人はカイラに贈り物をしたら受け取ってくれるかと尋ねました。

カイラは驚きます。
しかし2人の気持ちなのでありがたく受け取ると返事をしました。
そして2人はカイラに、フェイロンへの贈り物は考えているのかと確認します。

そう、やはり女性のカイラは贈る側でもあるのです。
今までは狩猟祭に参加していなかったので仕方ないのですが、今回は違います。
また変な噂が広がらないように手作りすべきだとミリアは薦めるのでした。

2人が帰る時にカイラは手紙の返事を託しました。
笑顔で別れを言う2人をカイラは見送ります。
そして装飾品について考えるのでした。

その夜、カイラはジェーンを呼び出しました。
そしてオースティン子爵がどこか体調を崩しているのかと聞いたのです。
ジェーンは言いにくそうにしていましたが、カイラがオースティンに直接聞くと立ち上がった瞬間にその手を止めました。

調節機能に問題があると。
薬をきちんと飲めば命の危険はありませんが、薬の材料は輸入品のため国内ではなかなか入手できないと。
カイラは自分に相談すれば良かったのにと言いつつ、その薬を見せるように要求しました。

ジェーンが出した薬はカイラが飲んでいたものと同じでした。
カイラは顔色を変えます。
そして考えるのです。

オースティン子爵は侯爵不在時に城の管理に関する決定権を持つ人物。
つまりカイラに何かあれば全権がオースティン子爵のものとなります。
前世でカイラを苦しめた薬がオースティン子爵まで……。

カイラはその薬を調べるとジェーンに言いました。
しかしジェーンは、薬を手配してくれた人に迷惑がかかるからやめてほしいと訴えます。
以前、ロナルドも同じことを言っていました。

これ以上、周囲を疑いたくないカイラですが、ジェーンが関わる問題が次々に起こります。
カイラはラカンの使用人からの報告を思い返しました。
最も頻繁にラカンを訪ねていたのは、インセン伯爵です。

インセン伯爵がラカンと繋がっているのは間違いないと思われます。
インセン伯爵のことはカイラはよく知っていました。
家族愛に溢れた、夫人と子供を強く愛する人です。

ビエナの成人式でフェイロンから社交界追放ともとれる言葉を言い渡されたエトリーナ・インセンの父。
本来であればそろそろ結婚の話が出るはずの娘ですが、その将来をフェイロンに潰されて、相当恨んでいると思われます。

しかしフェイロンのため、インセン伯爵をどうしてもこちら側の味方につける必要があるのです。
例えどんな手を使ってでも！