ミュエラの捜査官 ネタバレ130話！あの旅人は…!?5歳のイアンと出会うケイト、運命の歯車が今動き出す!

魔力を使ったケイトは意識を失います。

目覚めるとなぜか荒野に…。

瞬間移動!?

すると目の前に小さな男の子が現れます。

どこかで見たような無愛想な男の子…。

ケイトは過去に戻ってしまった!?

ミュエラの捜査官130話のネタバレ込みあらすじ

ケイトはイアンを腕に抱きながら意識を失ってしまいます。

そして目覚めた時…そこは荒野でした。

荒野で会った小さな男の子

気が付くと荒野にぽつんと1人で佇んでいたケイト。

何があったのかよく思い出せません。

これは魔法なのかと思いました。

でも、コートもちゃんと着ています。

すると遠くの方で光が見え、段々近づいてきました。

目を凝らすと、何かを包み込んでいるように感じられます。

それはまるでケイトにその存在を知らせようとしているみたいでした。

その光に包まれていたのは小さな男の子。

男の子はケイトの横を通り過ぎていこうとします。

待って!とケイトは声をかけました。

小さな男の子はビクッとして振り向きます。

なんとなく見覚えのある顔だとケイトは思いました。

服は泥と灰で薄汚れ、靴も片方履いていません。

こんな小さな子が1人で荒野を歩いているなんてありえないと思ったケイトは、1人なの?道に迷ったの?両親は?と声をかけました。

その男の子は寒そうにブルブル震えています。

手に血がついているのに気づいたケイトは、慌てて顔を覗き込みました。

顔を触ったので、男の子ははなせ!と抵抗します。

ただの打撲だと安心しますが、それにしても幼い子がどうして…と疑問が募るケイト。

あんた誰?と訊かれたケイトは、答えに窮して旅人だと答えました。

ひとりで?と続けて質問されます。

山賊に襲われたと適当なことを言うと、山賊という言葉に反応しました。

おれを殺すの?と洩らします。

ケイトは、きっと山賊に遭って両親を殺されたんだろうと思いました。

そんなことしないと言って、どうしてそんなことを訊くのかと問うと、あの男も殺そうとしたからと男の子が答えます。

あの男って?と訊き返すと、プイッと背を向けて歩きだしてしまいました。

ケイトは慌てて後を追って、私のことは信じなくていいからこれを着なさいとコートをかけてあげると、これの代わりに俺から何を取るつもりかと訊いてきます。

ケイトは何も取らない、私は大人だからぼくみたいな子供を助けるのは当然のことだと説明しました。

すると男の子は、おれはぼくじゃない、イアンだと…!

5歳のイアンも無愛想…?

イアンだと言われて、ケイトは驚きます。

まさかとは思ったけど…でもよく見るとよく知っている無愛想な顔!

でも到底信じられません。

以前イアンから幼い頃荒野を彷徨ったと聞いたことはあるけど、いくら魔法でも過去に戻るなんてあり得ないと思いました。

ローエン伯爵夫人がイアンと初めて会ったのはイアンが5歳位のときだと思い出したケイトが、目の前のちびイアンに今何歳かと訊ねます。

すると目の前のイアンは、小さな手を広げて5さいと答えました。

その可愛さに思わずキュンとするケイト。

お母さんはどこにいるのと声をかけても、返事もしないでスタスタ歩いていくイアン。

子供の頃からこうなんだ…とケイトは思いました。

かなり歩いたので、ケイトがイアンの手を取り少し休もうと声をかけると、あの男が追ってくるかもしれないと洩らします。

だいぶ歩いたから大丈夫だと言って、岩陰に座りました。

おいで、と声をかけるとイアンはケイトに寄り添ってちょこんと座り込みます。

可愛い…とまじまじ見つめるケイト。

イアンが、お腹が空いたと力ない声で訴えますが、持っているわけもなく、日が明るくなったら食べ物を探そうとケイトは言いました。

そのとき、ポケットに何かあるのに気付きます。

まさぐるとパンが入っていました。

これは私のパンじゃないと感じるケイト。

私がここに来たのは、幼いイアンを助けるためだったんだと思いました。

イアンの言っていた旅人は私だったんだと悟るのでした。

イアンの記憶の中では

男爵邸で初めてケイトに会った時、イアンはどこかで会ったことがあると感じていました。

それがどこなのかは思い出せませんでしたが、頭に浮かぶ光景はあったのです。

子供頃、荒野を彷徨っていた時に助けてくれた女も、ケイトと同じ赤髪で緑色の瞳だったと思うイアン。

でも、その人は今一緒に働いているケイトより背も高かったし大人びていました。

それに、その女の人はもう中年になっている年頃です。

さすがにあり得ないとその思いを払拭します。

似ているけどケイトのわけはないと…。