アデライド ネタバレ21話｜ピッコマ漫画｜ただのカップルを見ている気分のルトビッヒ

せっかく来たけれど…

ルトビッヒは何とも言えない気分でした。

フェリックスとアデルが一緒に婚約式のドレスを選ぶと聞いて、わざわざルーカスから逃げて駆けつけたのです。

しかし目の前の二人は仲良く話している上、フェリックスが真剣にドレスを選んでいました。

安心した反面、無駄足を踏んだとルトビッヒは思います。

アデライド21話のネタバレ込みあらすじ

出番のないルトビッヒ

翌日、ルトビッヒは半目で目の前の光景を眺めていました。

ルトビッヒの目の前ではフェリックスとアデルが1冊のカタログを仲睦まじく覗き込んでいます。

赤いドレスを指差してこれはどうかと尋ねたフェリックスに、私の髪色が何色だか知っているかとアデルは聞き返しました。

全身真っ赤になって歩く火柱になってしまうと突っ込みます。

フェリックスは一考し、それならこの黄色は？とアデルに問いかけました。

黄色は好きだけどこの髪色には明るすぎないかとアデルはもう一度ダメ出しします。

仲がいいなぁとルトビッヒは思いました。

俺はいったいここに何しに来たんだ…と虚しくなり遠い目になります。

まさかフェリックスがここまで真剣にアデルのドレスを選ぶなんて思いもしませんでした。

ルーカスに怒られるのを覚悟で心配してきてやったのに…とルトビッヒは切なくなります。

山積みのしごとから逃げてきたのです。

ルトビッヒが居なくても二人はうまくやっているし、これじゃ完全に怒られ損でした。

そういえばルイは今傷心旅行中らしいですね？とアデルがフェリックスに問いかけます。

旅に出るという言葉を怪しく思って後をつけさせたところ、行き先はフェシャート村の神殿だったとフェリックスは話しました。

ひょっとして大司教が滞在しているところかとアデルが尋ね、フェリックスは頷きます。

ルイの動きを推理する三人

なんだか予想がつくとアデルは呟きました。

どうせ大司教はルイに聖なる力があるということにしてしまうんだろうと呆れたような顔でフェリックスに問いかけます。

それはどうだろうと答えたのはルトビッヒでした。

聖なる力は目で確認できるため、ないものをあると誤魔化すことはできないのだそうです。

それならルイは何のために大司教に会いに行ったのだろうかとアデルは聞き返しました。

ルトビッヒは腕を組んで考えます。

そして、何かの許可をもらったり何かを頼んだりするためだと考えるのが普通だろうと答えました。

今ルイに必要なのは自分を守ってくれる勢力だからです。

それなら公式に保護を受けられる身分を作ろうとしているのかもしれないとアデルは考えました。

この前会ったとき、貴族じゃないということをアデルから攻撃されたのでグサッときたのかもしれません。

それにしても神殿がルイを聖女に仕立て上げてしまったら、いくら婚約していても自分では敵わないとアデルは真剣な顔で二人に伝えました。

あの女のやることは分かりきっていると苦々しい表情でフェリックスは答えます。

帝都に広がった噂を理由にして、公爵夫人にしてくれと神殿に圧力をかけるだろうとフェリックスは予想していました。

あの女が噂を広めたのにはそういう理由があったということかとルトビッヒは改めて実感し、怖い女だと呟きます。

限られた情報から的確に推測していくアデルの頭脳に、ルトビッヒは感心していました。

もう解決策は考えているかと聞かれたアデルは苦笑します。

聖女と伯爵令嬢では分が悪いから自分が負けるとアデルは答えました。

でも、明日は明日の風が吹くというし、明日になるといい考えが浮かぶかもしれないと笑顔を浮かべます。

ルトビッヒは分かったようなわからないような顔をして頷きました。

そこにノックの音が響きます。

3人のところへ入ってきた人物とは…？

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