わたしの幸せな結婚 ネタバレ5話「矛盾する心」美世の心の矛盾、清霞の想いが向かう先は

めっちゃコミックより顎木あくみ先生原作/高坂りと先生の漫画「わたしの幸せな結婚」5話（おかしな婚約者）を読んだので、今回は5話ネタバレと感想をご紹介します。

2人で美世の作った朝食をとって、清霞の「美味い」という一言に大粒の涙を流す美世。

その姿を目の当たりにし、これまでいだいていた美世に対する違和感が確信に変わりつつある清霞。

ゆり江に美世に探りを入れるよう依頼し、自身も齊森家について調べを進めることにした清霞。

厄介なことが無ければいいな、これ以上異能の家を減らしたくないと複雑な心境の清霞。

 

一方、齊森家では、辰石の当主が美世を軽んじる齊森に腸を煮えくり返していた。美世の持つ特別な血が、辰石は欲している。

異能の中でも特異とされる「薄刃家」の血を引く美世の事がのどから手が出るほど欲しい辰石。

美世の意志とは無縁に、久堂家から縁談を断られれば辰石家へ嫁ぐことに同意する齊森当主には、美世に対する感情を感じられなかった。

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美世の不安・・・清霞の思惑・・・

朝食後、ゆり江から借りた裁縫箱で着物を繕う。

美世の過去がさらに闇深いものであることが分かってきます。

今の婚約者としての生活も仮初の物であると半ばあきらめに近い感情の美世。

夕食時、「普段を何をしてすごしているか」清霞に尋ねられ、着物を繕っていることは口が裂けても言えないという思いの美世は、ゆり江から借りた雑誌を読んでいると答える。

美世の乙女心が垣間見えます。それと同時に着物を繕っていると話せば、着物をねだるように清霞には伝わることを恐れていた。

清霞の事を麗しい人、自分とは異なる異性として本能的に意識していることが分かり、これからの美世の心の変化も楽しみです。

わたしの幸せな結婚【5話】ネタバレあらすじ

8話

ゆり江が部屋にもってきてくれた裁縫箱を受け取り、美世は尋ねた。

「今朝のこと怒っていらっしゃいませんでしたか」と。

そういう美世に優しく「自然に流れてきた涙はそのまま流せばいい」とアドバイスするゆり江。

 

ゆり江が部屋を出ると与えられた貴重な時間を無駄しないよう繕いにさいを出した。

本来であれば、家事をしなければならない時間。

ゆり江に申し訳なさを感じながら、自分に与えられた時間を有効的に使う事にした美世。

 

着物を繕い始める。

その様子をふすまの隙間から見るゆり江。

 

清霞と夕食を取っていると、「いつもどんなことをして過ごしているのか」尋ねられた。

着物を繕っているとは、口にできない美世は、ゆり江から借りた雑誌を読んだしていると話す。

着物を繕っているなど、清霞に話せば着物をねだっているように取られてしまう。

美世にねだっている意識がなくとも聞かされた清霞はそう思うに違いないと。

 

清霞に対し誠実でありたいと願う美世だが、実家やこれまでの事を許清霞に告げ口する気にはなれなかった。

誠実でありたい自分と、これまでを知られたくない隠す自分という矛盾があることに美世は気が付いている。

その様子を見た清霞は、「今度の休日に出かけようかと思っている」と美世に告げる。

「行きたいとはおもわないのか」という清霞の言葉に、「行けません」と答える美世。

 

高等小学校卒業以来、齊森家の敷地から出ることが出来なかった美世にはその気持ちすらなかった。

行けないわけを聞く清霞。

用事もなく。清霞の御迷惑になると断る美世に、「まったく迷惑ではない」というと「服装はここへ来た初日のもの」を着るよう伝え席をたつ。

 

取り残される美世。

「呆れさせてしまったかしら」とはっきりしない美世自身が嫌になる。

9話

夕食の膳を下げながら、清霞を呆れさせてしまったとうつむく美世。

清霞の夕食の膳は、綺麗に食してある。

綺麗に食べられた膳に視線をおとしながら、「はっきりしない自分が嫌になる」と自己嫌悪する美世。

窓越しに夜空を見上げ、出先で清霞に恥をかかせないよう今から準備することを決めた。

 

満開の桜の木の下に黒髪が美しい女性がたたずんでいる。

風に吹かれる桜の花びらと、流れる髪がとても美しい。

「お母様・・」そう呼ぶ美世。

 

満開の桜の木の下にいる女性は振り返り美世に何か語り掛けている。

美世は、それを聞き取ることが出来ない。

齊森家。

幼い美世を抱きかかえる美世の母、澄美。

父である真一に必死に訴えかけている。

 

異能を持たない美世をを抱きしめ、「どうかこの子を見捨てないでください」と懇願する。

真一は、冷たく「異能と関係がない家であればその子を愛せただろうな」と・・。

そのやり取りをたたずみ見つめる美世。

父の表情から、美世に対する愛情は感じられない。

母の悲しげな姿に「謝りたいのはわたしのほうです」とうつむく美世。

 

美世は、力もなく人を不幸にするだけの自分が罪深いと、身体の前でそろえていた手にぎゅっと力をこめる。

澄美が、「大丈夫、あなたがもう少し大きく・・・」と言いかけたところで目を覚ます美世。

まだ、日は登っていない。夢の中の母の言葉を思い出す美世。

「大きくなったら・・・」

清霞と出かける当日の朝・・。

自室で身支度を整える美世。

鏡台に向かい、歯の掛けた櫛で丁寧に髪をとかす美世。

夢で見た母の姿を思い出し、手入れをすれば美世もあんな風にきれいになれるのか思いを巡らせる。

無理ね。と深いため育をつく美世。

そこへ、ゆり江が声を掛ける。

部屋に入ってきたゆり江は、美世に化粧をしてみないか問いかける。

 

美世は、とっさに「お化粧がうまくない」と伝え、うつむく・・・。

それを見たゆり江は、道具を持っていない美世に化粧道具の入った美しい箱を見せる。

母のような優しい微笑みで美世をみるゆり江。

美世は、ゆり江があまりものを持っていないことに気が付いていることに恥ずかしさを覚え顔を赤らめる。日中の美世の様子から察しはついていたのであろう。

 

ゆり江により、化粧を施された美世。仕上げの紅を塗り終える頃に清霞が声を掛ける。

「そろそろでたいのだが」と。ゆり江にお礼を伝え自室を出る美世。

化粧を施した美世を見た清霞は、可憐さに見惚れている。

清霞のエスコートを受け自宅前の車に乗り込む美世。

清霞との初めてのお出かけがスタートする。

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わたしの幸せな結婚5話の感想＆次回6話の考察予想

8話

美世の幼少期の心の傷は、体罰だけではなかく精神的な部分にまで及んでおり、時間を掛けてじわじわと美世の心をむしばんでいたことが分かってきました。

異質な美世を身近でみることの多いゆり江の変わらない対応が美世の心を溶かしていって、2人には絆が生まれるかもしれないなとこれからの美世、ゆり江の関係性も楽しみです。

清霞も美世の異質な部分をどのように受け止め、2人の関係をどのようにするのか清霞のどのようにはんだんするのかとても楽しみです。

清霞の何気ない一言に心揺らされた美世。

美世の涙に清霞はどのような対応を取っていくのかますます楽しみです。

9話

美世の母　澄美は、美世に似て可憐でした。香耶も母親似でしたが、齊森家の姉妹は各母親に似ているようです。

美世の暗い過去の夢を見ることが続いています。

母　澄美が生きていた時ですら、父からの愛情を受けていなかったかもしれない美世は、自分が非力で申し訳ないと母に申し訳なさをいだく姿が、とても儚げで小さな体がより小さく感じます。

 

清霞と街へ出がけるために、久堂家へ初めて来たときの着物に袖を通し、ゆり江に化粧を施してもらう美世は、とても乙女らしい。

化粧した美世を見た清霞は、美世の可憐さに目を奪われているその姿が、2人のぎこちない主従のような関係に変化をもたらす予感がします。

今後、鈍感な2人の関係性の変化が楽しみです。10話はきっと2人のそんな姿が見れるはずです。

まとめ

今回は漫画『わたしの幸せな結婚』5話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。