たっぷりのキスからはじめて ネタバレ35話！父と子の確執は激化。老舗旅館の運命は・・・。

≫≫「たっぷりのキスからはじめて」他の話数はこちら

 

柳が子供を作れない体であることを知ると、激しく怒り出す柳の父親。

この怒りの裏にはこの父親が恐れている何かがあるに違いない。

 

すると、父親から柳も絶句する思わぬ発言が・・・・！！

たっぷりのキスからはじめて【35話】ネタバレあらすじ

たっぷりのキスからはじめて【35話】ネタバレあらすじ(1)

「女が抱けないだと・・・？じゃあ後継ぎはどうするんだ」

そして父親は声を荒げる。

「この役立たずが！！」

 

しかし不敵に笑みをもらす柳。

「長男に子供ができないと知ったとたんに役立たずだって？」

まっすぐに父親の目を見据えながら続ける。

「ひどい父親だな」

 

すると、急に柳の腕をつかむ父親。

「柳！帰ったら病院に行きなさい！」

「なんでだよ、別に病気じゃねえよ！」

 

「そんなのが病気じゃなかったら、なんだというんだ！なんでもっと早く言わなかった！」

 

デリカシーの無い父親である。

しかも街中の路上でこれをまくしたてているのだから仕方がない。

「第一、女体を前にして勃〇しないなんて男の恥だろうが！！」

 

本当にかけらほどもデリカシーの無い父親である。

「そんなんじゃ余計に誰とも結婚できないじゃないか！！」

 

「うるせえなあ・・・」

まだ平静を保ちつつ対処する柳。

これではどちらが親かわかったものではない。

 

さらに父親の勢いは止まらない。

「世間的には子を持たないと、いつまでも認めてもらえないというのに・・・！」

「はぁぁぁ？」

柳が反論する。

 

「そんなこと、絶対人前で言うんじゃねえぞ。別に結婚しているからとか子供がいるいないで世間的に一人前でもなんでもねえだろ」

おそらくこれはジェネレーションギャップというやつで、父親のいう世間と柳の思う世間とは異なっているのだろう。

 

「まして、子供のことなんか、夫婦以外にはおせっかいな話なんだよ！」

父親はややしょんぼりした表情を見せる。

そしていささかトーンダウンして訥々と語り始めた。

 

「ワシたちの土地柄・・・、親戚筋や地域の旅館組合は世間体にうるさいのはよく知ってるだろう」

黙って腕組みをして聞く柳。

父親は続ける。

「ワシたちの代だけでやってきたわけじゃないんだ。わかってくれ」

涙ぐむ父親。

父親の立場もわかる気がした。

 

親父も色々大変な思いをして旅館を守り抜いてきたのだ。

それは幼いころから間近で見てきた。

 

「最後の最後で女なんぞに狂いおって・・・！」

「！」

なんだと！女なんぞって何だ、この野郎！

ものの言い方ってもんがあるだろが。

「今からでも黛屋の代表の座も降ろしたいくらいだ！」

なんてこと言うんだ、このクソ親父は・・・！

ちょっと同情したのがバカみたいだぜ！！

 

「そんな言い草はねえだろ」

柳はもはや絶縁をもいとわなかった。

いや、むしろそうなったほうがいいかもしれない。

沸き起こってくる怒りを抑えつけながら、そう思う柳なのであった・・・。

たっぷりのキスからはじめて【35話】ネタバレあらすじ(2)

「黛屋の代表は　下ろしたいなら下ろしてくれ」と言う柳先輩。

「いつだって辞めるから」と、決心は揺らがないようです。

 

「悪かったよ　親父の夢を叶えてやれなくて」と謝ります。

柳先輩は「親父の夢は　俺の夢にもなっていたから」と言います。

そして「ひばりだけは　俺も今回諦められない」と正直な気持ちを表します。

 

柳先輩の父親は「うるさい……っ」と吐き捨て、「具合が悪くなりそうだわ」と言い切って帰ってしまいます。

その後、黒塗りの車の中にいるのは、許嫁の美羽の父親、黒澤さん。

 

スマホには柳先輩からの着信がー。

そのスマホを見ながらもパタンと閉じて着信を取らないままです。

 

そして、ひばりがシャワーを浴びながら悲しそうな顔をしているショットが描かれます。

柳先輩が持っているスマホには、ひばりからの着信がー。

 

そのスマホをパタンと閉じ、柳先輩は取ってくれません。

思いがそれぞれ交錯したまま73話【35話（2）】は終わります。