それでも愛を誓いますか？ネタバレ19話！足立が誘うホテルのご飯。果たしてそれだけで終わるつもりなのか！？

ついに派遣から契約社員にステップアップした純。

まさに、はーいステップジュン。

順風満帆。OK、OK。

と・こ・ろ・が！

なんと旦那の武頼は高校時代の元カノである足立と密会！！

場所は高級ホテルのレストラン！

ガチの密会である。

これはもしかして、もしかしてしまうのか？

足立は確実にヤル気満々である。

すべては武頼の判断にかかっている。

さあ、一体どうなる！？

それでも愛を誓いますか？【19話】ネタバレあらすじ

「いらっしゃいませ。お席までご案内いたします」

きちんとしたユニフォームに身を包んだ従業員の優雅な身のこなし。

ホテルの高層階の高級レストラン。

窓の外には夜のビル群のきらびやかな灯りの羅列が広がっている。

飲み物が運ばれてきたタイミングで武頼が話を切り出す。

「教師の仕事はどう？」

「先生の授業が好きとか言ってもらえると、本当に報われた気持ちになれる。でも、愚痴や不満を言えば2時間話しても語り尽くせないくらい」

「そうか・・・」

足立はアンニュイな横顔を見せる。

「今夜も奥さんは大丈夫なの？」

「・・・ケンカ中でさ」

「えっ」

驚いたようなふりをして内心ガッツポーズの足立。

「俺はダメな旦那だよ。自分に自信がなくて、相手（純）に申し訳なくってね」

「私はタケくんといると楽しいよ！」

すかさず畳みかける足立。この辺のスキルはさすがである。目付きがほとんど獲物を仕留めようとするハブのよう。

「タケくんってさあ・・・高校の頃、モテてたよね？」

「いや、俺はそうでもない」

武頼はぐい、とビールを煽る。

「足立みたいなのをモテてたっていうんだよ。クラスの男はみんな足立が好きだったよ」

（うふふ・・・。そりゃそうでしょうよ）

「そうかなあ。アハハ」

「思い出すと懐いよね。付き合ってた時のこと」

足立の眼が怪しく光る。

「タケくんちで、キスしたよね・・・」

「足立。俺は・・・・」

逃さない。絶対に逃さない。

獲物が逃げようと飛び立つ瞬間を捕らえるハブ。

足立は反射的に、そして本能的に動いた。

武頼の唇は昔のままだった。

その時、足立のスマホがVibin'。

「ごめんね」

足立の母からの電話らしかった。

子供が急に熱を出したそうだ。

「ごめん！帰るね。子供が熱出しちゃって」

足立が去った後にひとり考えた。

（これは、お互い現実逃避しているだけだ）

足立が残していった飲みかけのワインのグラス。

まだほとんど減っていない。

口の中に残るビールの苦み。

俺は現実から逃げようとしていた。

そういえば。

純ってすぐ泣くけど逃げないやつだな。