お兄様を誘惑するつもりだったのに！ネタバレ33話｜バスティアンの婚約者候補選びを任されたクララは…

バスティアンの婚約者選びがスタート！

マルティナのような失敗を繰り返さないため、バスティアンの婚約者には家門に関係なく良い人を選びたいと考え、幅広く招待状を送ったクララ。

しかしバスティアンを極度に怖がるモンテス伯爵と、その娘のセシリアは王宮に呼ばれただけで怯えています。

絶対に選ばれないようにしようと心に誓うセシリアでしたが…

お兄様を誘惑するつもりだったのに！33話のネタバレ込みあらすじ

全力で予選で落ちたいセシリア

王宮でバスティアンの婚約者を募集する招待状を受け取ったセシリア。

モンテス伯爵は棄権しようと言いますが、あいにく、招待状には伯爵家以上の家門の令嬢は棄権不可だと書いてありました。

モンテス伯爵は、うちが子爵だったらよかったのにと嘆いています。

しかしセシリアには考えがありました。

婚約者の選抜には予選と本選がありますが、バスティアンが来るのは本選だけです。

予選で落ちてしまえばいいとセシリアは考えたのでした。

ベストを尽くして予選で落ちますと言うセシリアを、モンテス伯爵は応援しました。

予選の審査はクララにおまかせのバスティアン

婚約者候補を募るというアイディア自体はバスティアンも考えていましたが、すべての令嬢に招待状を送ったのはクララです。

家門だけを見て選ぶとマルティナみたいなことが起きるし、気に入った令嬢もいないことだからと、バスティアンはクララにすべてを委ねることにしました。

クララが選ぶなら大丈夫だとバスティアンには予選にも来ないつもりです。

予選の当日、王宮の前には大勢の令嬢たちが集まり、セシリアは少し気後れしています。

でも落ちるために来たのだから堂々としよう、とセシリアは自分に言い聞かせました。

選抜会場にクララが現れました。

集まった令嬢たちを見て、クララは圧倒されます。

お茶会のときにも大勢の令嬢に会いましたが、それでもこの会場には初めて見る顔がたくさんいます。

誰か知っている人はいないかと会場を見渡すと、セシリアが目に入りました。

セシリア嬢こんにちは、とクララが声をかけるとセシリアは驚いています。

他の令嬢たちは、セシリア嬢は王女さまと知り合いなんだわとざわめきました。

予選では、令嬢が何人かずつ呼ばれ、クララの前で順番に自己紹介をします。

みんな華やかだけど、まずは外見や地位よりも第一印象と態度で選ぼうとクララは思いました。

やがて、セシリアの順番が来ました。

予選で落ちるために、全力を尽くしたセシリアでしたが…

その日の夜遅く、セシリアがなかなか王宮から戻ってこないのでモンテス伯爵は気が気ではありません。

予選に通ってはいけないのだが、セシリアがうまくやっているかどうか、どうしてこんなに遅いのかとモンテス伯爵が心配していると、セシリアが馬車で帰ってきました。

口ごもったり猫背で歩いたり、たくさん失敗しただろうなと伯爵が確認すると、セシリアはもちろんだと言いました。

セシリアは面接では口ごもり、趣味は息をすることだと答え、審査するクララが動揺するほどだったと伯爵に報告します。

面接の最後にクララが微笑んでいたのが気になりましたが、これだけやれば落ちたでしょうとセシリアは笑顔です。

セシリアの面接で、クララは長所はありますかと質問をしました。

セシリアはうーん、と口ごもりながら、子守唄を歌うのが得意だと答えます。

その答えを聞いたクララは微笑み、そして手元の紙のセシリアの名前の横に書かれた「合格」の文字に丸をつけたのでした。