不浄を拭うひと ネタバレ6話｜亡くなった男性社長の部屋に来た女性たち

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彼の部屋にはブランド物の時計やバッグ、アクセサリーがたくさん残されています。
彼の死を悲しむどころか、金目の物をあさりに来た女性たち。

Mさんの写真を見た山田さん。
年齢よりずいぶん若く見えると思いました。

結婚や恋人に縛られず、自由気ままに生きて、欲しいものすべて手に入れたMさん。
あっけなく死んでしまい、残した物はみんな他人に流れて行ってしまうのだなと山田さんは感慨にふけるのでした。

金目の物をそれぞれパンパンに袋に詰め込んで帰っていく女性たち。

女性たちが去った部屋は、台風が来た後のように荒れ果ててしまっています。

余計な仕事が増えたことにイラ立つ山田さん。
片づけをしていると、「みつお系」の色紙やカレンダーなどがたくさん飾られていることに気が付きました。

その中でも、「ドンマイドンマイ」と描かれた色紙が目に留まりました。

亡くなったMさんがフッと後ろに立ったような気がします。

死んだのもビックリだけど、女性の変わりようもびっくりした。
結婚なんてしなくてよかった。こんな日もあるさ、ドンマイドンマイ。

Mさんがそんな風に言いながら肩を叩いてきたような気がした山田さん。

何故か不思議と腹が立たなくなりました。

そして、人の欲と業と人生観が垣間見えた貴重な1日だったのかもしれないとは思うのでした。

不浄を拭うひと【6話】ネタバレあらすじ

朝、急な依頼が入ることは、殊清掃の仕事ではよくあることです。

今回の依頼では、現場に依頼主が立ち会えないとのこと。
そして、なぜか面倒なことになるかもしれないと言っているのです。

今までに大概の面倒なことは経験してきている山田さん。
そんなことは気にせずに現場へ行く準備をしました。

亡くなったのは、40代の独身男性Mさん。
アパレル会社を経営していたそうで、一人暮らしにも関わらず3LDKのマンションに住んでいました。

連絡が取れないことを心配した部下が訪ねてみると、すでに冷たくなっていたそうです。
死因は、心不全でした。

死後、比較的すぐに発見されたので、今回の山田さんの仕事内容は、部屋の清掃と遺品整理ということでした。

部屋のカギは管理会社が持っているため、管理会社の人が来るまでしばらく待つことになりそうです。

山田さんが防護服に着替えて部屋の前で待っていると、いつの間にか後ろに20代の女性が立っていました。
声を掛けると、女性はMさんの知人だと言います。

女性は、山田さんに部屋に入らないのかと尋ねてきました。
山田さんは、管理会社の人がカギを持ってくるのを待っていると答えました。

そんなやり取りをしていると、今度は30代くらいの女性がやって来ました。
山田さんが声を掛けると、この女性もMさんの知人だと言います。

その後も同じことが2回あり、管理会社の人が到着した時には、20～40代の「知人女性」が4人も集まっていました。

カギを受け取った山田さんは、女性たちにエントランスで待っているよう伝えましたが、気にしないでと断られてしまいます。

ドアノブなども清掃しなければいけないので、待っていてくれるよう再度伝えますが、女性たちは大丈夫と言って譲りません。

山田さんはしぶしぶ、部屋の状況がわからないので、先に一度部屋に入り、異常がなければ皆さんに部屋に入っていただきますと言いました。

女性たちはそれに素直に応じます。
でも、山田さんが部屋を開けた途端、山田さんを押しのけて女性全員が一気になだれ込んできました！

Mさんが亡くなっていた寝室を素通りして、女性たちは部屋の奥へ突進していきます！

山田さんがリビングに行ってみると、女性たちは部屋の中をあさっていました。

勝手に触らないでと止めに入る山田さんでしたが、女性たちは聞く耳を持ちません。
手当たり次第に周りの物をどかしたり、引き出しを開けたり、何かを探している様子です。

そして、ブランド品の時計やバッグ、アクセサリーを探し出すと、形見分けだから持って帰ると言い出しました。
これは自分のだと騒ぐ女性たち。

そこに依頼主から電話が掛かってきました。

部屋には入れたものの、知人と名乗る女性たちがいて、清掃作業が出来ないことを山田さんが伝えると、依頼主はやっぱりと言いました。

Mさんは、毎日夜は飲み歩き、いろいろな夜の女性たちとデキていて、とっかえひっかえマンションに連れてきていたそうです。

そして、どこからかMさんが亡くなった話を聞きつけた女性たち。
山田さんが清掃に入る日を狙って部屋に入ってきたのでした。