不浄を拭うひと ネタバレ10話｜50度を超える部屋で、真夏の特殊清掃の仕事はつづく

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真夏の特殊清掃の仕事は大変

匂いが外に漏れるのを防ぐため、室内を締め切って作業をします。

エアコンも室外機から匂いが漏れてしまうので、使用できません。

室内の温度は50度を超えることもあるそうです。

今回の依頼では、ゴミをまとめて最後の床清掃に移ろうとした山田さんでしたが、あまりの暑さで目の前が暗くなりかけて、慌てて部屋の外に出ます。

用意しておいたクーラーボックスを開け、一気にドリンクを飲み干すと、なんとか生き返りました。

熱中症予防のためにも、夏は10分ごとに外に出て水分補給をするようにしているのです。

5分休憩して現場に戻る、これを何度も繰り返して、真夏の仕事はようやく終了します。

汚かった部屋がきれいになり、マスクをしなくても入れるようになりました。

大家さんにも喜んでもらえました。

山田さんのささやかな楽しみ

仕事が終わった山田さん。
自分もきれいにするかと言うと、サウナにやって来ます。

まずは水風呂に入って、フルーツ牛乳を飲み身体を冷やしました。

生き返ったと嬉しそうな山田さん。
またサウナに入り汗を流します。

仕事後のサウナは、山田さんのささやかな楽しみなのでした。

不浄を拭うひと【10話】ネタバレあらすじ

特殊清掃の仕事は真夏も絶えることがありません。

この季節は、清掃する部屋のドアの前にクーラーボックスを置いて作業に取りかかります。

締め切った室内の温度は50度以上になることも・・・。

特殊清掃の作業中は、近隣に匂いが広がるのを防ぐため、原則、換気をしてはいけないことになっています。

エアコンも室外機からも匂いが漏れてしまうことがあるので使用できません。

完全に密閉された室内を例えるなら、沸騰したヘドロの中に入り、延々と歩き続けているような感じがするそうです。

仕事が終わったらサウナに行ってさっぱりしたいと思いながら作業をする山田さん。

でも、今すでにサウナにいるようなものかもしれないと思い直すのでした。

そして、少しでも涼しくなるために、爽やかなことを考えようと思った山田さん。

先月の依頼先での出来事を思い出していました。

亡くなったのは、60代、元公務員の男性。

数年前に奥さんが病死してから引きこもりになり、孤独死から2年後に発見されました。

依頼の日はどうしても人手が足りず、事務の井本さんとペアで清掃をすることになりました。

怖がる井本さんを後ろにして、ドアを開けると・・・
勢いよくハエが飛び出してきました！

驚いて逃げ出す井本さん。
そう、井本さんはものすごいビビリだったのです。

改めて落ち着いてから室内に入ってみると、男性は奥さんがいなくてから何もできなかったらしく、中はゴミ屋敷と化していました。

庭も草が生えて荒れ放題です。

よく見ると、何か野菜を植えていた形跡がありました。
家庭菜園でもやるつもりだったのかなと井本さん。

山田さんは水回りの清掃からやろうと、井本さんから少し離れて、お風呂の方へ行きました。

すると、井本さんの悲鳴が聞こえてきました！

どうしたのかと尋ねる山田さん。
井本さんは、トイレが・・・と震えています。

山田さんがトイレを見てみると、ビックリするくらいこんもりと排せつ物が積まれていました。

こんなのムリと震える井本さん。

山田さんは、ここは僕がやるから、井本さんはゴミを中心に片づけて欲しいと言いました。

内心、僕もやりたくないと思う山田さん。
井本さんは、お願いしますと言うと逃げていきました。

大量の排せつ物は、当然流れません。
なので、スコップで掘ってゴミ袋に入れて処分します。

おもむろに排せつ物にスコップを差し込んだ山田さん。
サクっと軽い、いつもと違う手ごたえを感じました。

それは例えるなら、夏休みに行ったおばあちゃんの畑の匂い・・・。

つかの間、おばあちゃんの思い出に浸ることが出来た山田さん。

長い月日がたったため、排せつ物はたい肥になっていたのでした。

たい肥からは何かの芽がでています。
それを眺める山田さんと井本さん。

そんな爽やかな思い出（？）も、50度を超える室内での作業にはかないません。

流れてくる汗が、目に入ってきます。