アデライド ネタバレ53話｜ピッコマ漫画｜フェリックスがパウロに突きつけたものは…？

フェリックスからパウロへの言葉

夜更けに自室に侵入していたフェリックスの姿に驚いたパウロ。

しかし続けられた言葉にさらに驚くこととなりました。

ルイと自分しか知らないはずの取引の内容を彼が知っているとは思わなかったのです。

もう終わりだとすべてを諦めたパウロにフェリックスが告げた言葉は…？

アデライド53話のネタバレ込みあらすじ

フェリックスの静かな怒り

その夜、廊下を歩いて自室に戻ったパウロは目を見開きました。

窓辺に何者かが佇んでいたのです。

その人物が何者か気付いたパウロは、エリアス公爵？と信じられない気持ちで呟きました。

こんな時間に人の部屋で何をしているのかと戸惑いながら尋ねます。

聞きたいことがあるとフェリックスは丁寧な口調で伝えました。

神のお告げを受けた気分はどうかという言葉にパウロはどっと冷や汗をかきます。

急に何の話だと動揺しながら聞き返しました。

隠そうとしても無駄だとフェリックスは薄く笑い、神に仕える方が嘘をついていいのかと尋ねます。

それはいったいどういう…と呟き、パウロは目に見えて狼狽えました。

それでも頭の中では忙しく考えを巡らせます。

まさかあの女が話してしまったのだろうかとパウロは考えました。

でなければエリアス公爵があのことを知るわけがないのです。

噂によると二人は深い関係のようだから十分にあり得るとパウロは判断し、ごくりとつばを呑みました。

聖女様から何か聞いたのかとパウロは尋ね、フェリックスは眉を顰めます。

どうしてルイに聞いたと考えるのかと静かに聞き返しました。

自分と聖女様しか知らない内容だからだとフェリックスは説明し、彼女がフェリックスに話したということはフェリックスも協力してくれることになったのかと的はずれな質問をしてしまいます。

フェリックスは鼻で笑いました。

どうやら命が惜しくないようだと呟いてパウロを睨みます。

パウロはビクッとして身体を強張らせました。

神殿の大司教が神と皇室を裏切り、反省もしていないと呟きながら、フェリックスは懐に片手を差し込みます。

あの女から聞いたのではなくこれを見たのだと告げて契約書を見せつけました。

後悔するパウロ

パウロの顔から血の気が引きます。

それはもしや…と呟きながらも、それが間違いなく契約書であることはパウロにも分かっていました。

いくつか誤解しているようだが、ルイと自分は何の関係でもないし、ルイはむしろ自分の敵だとフェリックスは告げます。

そしてそんなルイと手を組んだあなたも自分と皇室の敵だとフェリックスは宣言しました。

これは反逆に準ずる罪なので厳罰を免れないと念を押します。

もう終わりだとパウロは絶望しました。

教皇を目指していながら、神殿の恥となることをしてしまった自分を深く悔います。

あの女の要求に応えた自分が愚かだったと改めて思いました。

青ざめて震えるパウロを、フェリックスはじっと見つめます。

フェリックスはアントンとの話を思い出していました。

ルイは他にも誰かに会っていなかったかというフェリックスの質問にアントンは考え、思い出したように伝えたのです。

奉仕活動から戻る途中にアンドレア侯爵邸に立ち寄ったことを…。

やはりあの女が一人で企てたことではなかったようだとフェリックスは呟きます。

貴族派が背後にいる以上、ルイからアデルを守るだけでは解決に至りません。

勢力が偏らないようにフェルナンド公爵が何度か貴族派の後押しをしてやったのをいいことに反逆を企てているのなら、その芽を摘むためになんだって利用してやるとフェリックスは決心しました。

フェリックスはパウロに、皇太子殿下はとても心の広い方だと告げました。

まだこのことを皇帝に報告していないばかりか、大司教の態度次第ではこの罪を問わないと話していると伝えます。

パウロはハッと顔を上げて、何をすれば良いかと必死で尋ねました。

フェリックスがパウロに告げた要求とは…？

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