アデライド ネタバレ16話｜ピッコマ漫画｜聖女検証での力の証明について思い悩むルイ

湖の中で

夜中、ルイは一人で湖に足を踏み出しました。

水面に差し出したつま先は、何の抵抗もなくバシャッと水音を立てて水中に入ります。

浅い場所でルイは湖の中に入りますが、足の裏は砂浜を踏みしめるだけでした。

何度も水をバシャバシャと撥ねさせた後に、ルイはピタッと動きを止めます。

やっぱりダメだと呟きため息をつきました。

あの時、いったいどうやって水の上を歩いたのかまったくわからないのです。

アデライド16話のネタバレ込みあらすじ

アデルについて調べさせたルイは…？

その10時間前、ルイはカフェで男と会っていました。

公爵との噂を広めてくれた男です。

噂を瞬く間に社交界全体に広めてくれたことに対してルイはお礼を告げ、あの女の情報は集まったかと尋ねました。

男はアデルのフルネームを口にします。

ボルボン伯爵の娘で、社交界デビューのため帝都入りし、現在はジェスティア侯爵邸で寝泊まりしていると男は告げました。

さらにボルボン伯爵家について説明します。

ボルボン伯爵家は中央進出をせず、代々引き継いできた領地の管理により収入を得ている一族です。

ボルボン伯爵夫妻と、カリミールアカデミーに在学中の兄が二人いると男は話しました。

エリアス公爵と出会って婚約するに至った経緯をルイが尋ねます。

そこまでは分からないが…と前置きした上で、数日前の舞踏会でエリアス公爵と伯爵令嬢が踊っていたという目撃情報があると男は伝えました。

その他の接点は？というルイの質問に、伯爵令嬢のいとこにあたるジェスティア侯爵令嬢が、モナハン侯爵家の跡取りと婚約すると男は続けます。

彼は公爵閣下の補佐官だと付け加えました。

そういうことかと思い、ルイはニヤッと笑いました。

ただの田舎の伯爵の娘じゃないかと思ったのです。

聖なる力さえあればあの赤毛には勝てるとルイは判断しました。

しかし、部屋に戻って改めてルイは考えます。

もうすぐ行われる聖女検証で何も証明できなければ、自分のほうこそ何の価値もない女になってしまうと思ったのでした。

どうすればいいのかと必死で考え、ルイは爪を噛みます。

この家を追い出されたら、エリアス公爵との接点がなくなってしまうからです。

まさかこんなことになるとは思ってもみなかったルイは、大誤算に頭を抱えました。

今まで見てきた男と同じように考えていた自分がバカだったと心の中で呟きます。

もっと慎重に口説くべきだったとルイは悔やみました。

アデルの婚約を知った母

翌日、ジェスティア侯爵邸にいたボルボン伯爵夫人のもとに手紙が届きます。

封筒に書かれた紋章がエリアス公爵家のものだったので、ボルボン伯爵夫人は驚きました。

いったい何の用だろうと思い手紙に目を通しましたが、すぐにその目が点になります。

婚約！？と素っ頓狂な声を上げます。

手紙には、アデルとの婚約、さらに今日挨拶に伺いたいと書かれていたのです。

ボルボン伯爵夫人は大急ぎで娘を呼び出しました。

軽やかなノックの音が響き、呼んだ？とアデルが尋ねながらひょこっと顔を覗かせます。

ボルボン伯爵夫人は部屋に入ってきたアデルに、どうして黙っていたの？と尋ねながら睨みました。

アデルはきょとんとして何のことかと聞き返します。

エリアス公爵からこんなのが来たと伝えながら、ボルボン伯爵夫人は封筒をチラつかせました。

アデルはギクッとして固まり、言葉に詰まります。

今日がその日だったのをすっかり忘れていたのでした。

アデルは慌ててしどろもどろになりながら、母にざっくりと説明します。

説明を聞き終えた夫人はムスッとした顔でアデルを睨みつけていました。

ブチギレ一秒前だと察し、アデルは目を逸らして黙り込みます。

母からのお説教が始まる中、アデルは…！？

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