捨てられた皇妃 ネタバレ110話！別宮で過ごす皇帝と警備にあたるアリスティアたち

頑なな皇帝の決意を覆すきっかけは…？

身体を心配して避暑地で休むよう勧めても頑として聞き入れようとしなかった皇帝。

しかし、アリスティアが皇帝の警備のために炎天下で汗を流している姿を見ると一転して避暑地への移動を決めたのです。

決して見て見ぬ振りはできないと踏んだ、ルブリスの計算通りでした。

捨てられた皇妃110話のネタバレ込みあらすじ

別宮でふた月を過ごしたアリスティアたち

アリスティアは自分宛ての手紙を読んでいました。

皇帝が別宮に無事に到着したと聞いたが、そちらでの生活はどうかと手紙の中には美しい文字が踊っています。

帝国に行けば会えると思って楽しみにしていたので残念だが、頼もしい皇太子殿下がいるので首都のことは心配要らないと綴られていました。

モニーク侯爵も元気だということです。

秋にはこちらへ戻ってくるときには会えるのを楽しみにしていると、ルア王女からの手紙は締めくくられていました。

先日ラス卿と結婚したルア王女は、プリンシア・デ・ラスとなりました。

未来の公爵夫人として帝国に引っ越してきたのです。

手紙からはほのかにバラの香りがしました。

アリスティアがプリンシアのことを考えていると、侍従に呼ばれました。

皇帝が呼んでいるとのことです。

アリスティアは皇帝の元へ急ぎました。

庭園で指先に乗せた鳥と戯れていた皇帝は、アリスティアの姿を見て笑顔を浮かべます。

お茶でもしようと皇帝が告げ、アリスティアは支度を頼んでくると答えて誘いに応じました。

皇帝に同行して別宮に来て早ふた月が経っています。

元々ルブリスにも話していた通り、皇帝は絶対に皇宮を離れないと宣言していたのです。

ルブリスの計算通り？

しかし、炎天下で一日中皇帝の宮の外で警備にあたっていたアリスティアたちの姿を見た途端、今年は別宮へ行こうかとコロッと意見を変えました。

ずる賢い野郎だと、皇帝はルブリスのことを小さく罵ります。

アリスティアたちを宮の外に配置したのはルブリスの計算だったようでした。

一本取られたと皇帝は呟きます。

皇帝がアリスティアをあの炎天下で働かせるわけがないということをルブリスはよく分かっていたのです。

それだけではないと皇帝は続けました。

皇帝には刺客も迂闊に接近することができません。

アリスティアを守るためでもあったのです。

皇帝の身体を心配して涼しい別宮に行かせたいという思惑だけでなく、アリスティアの身を守りたいという自身の希望をたった一手で叶えてみせたのでした。

皇帝の言葉にアリスティアは戸惑いました。

まさか自分のことまで考えてくれていたのかとアリスティアは思います。

確かにルブリスは、まるでアリスティアが別宮に行くかのような発言をしていました。

しかも皇帝が皇宮に留まるという話をしている時点からその発言をしていたのです。

まだ子どもだと思っていたが、あなどれない野郎だと皇帝は小さく笑いました。

自分が別宮にいる間国をどう治めるのか見物してみようと微笑みます。

しかし皇帝には不安に感じている様子はありませんでした。

自分の息子なのだから問題ないだろうという言葉通り、余裕を持っているように見えます。

こう見えても自分はルブリスを信じているのだと皇帝は語りました。

それを聞いたアリスティアは複雑な思いを抱きます。

困惑したような表情を浮かべたアリスティアに、どうしたのかと皇帝が尋ねました。

アリスティアは急いで誤魔化しますが、気になることがあるなら何でも聞けと皇帝は促します。

今は二人きりのティータイムです。

アリスティアは思い切って口を開きました。

それほどまでにルブリスを信頼しているのなら、どうしていつも厳しく当たるのかと、ずっと抱いていた疑問をぶつけてみたのです。

驚いたような表情を浮かべた皇帝の返事は…？

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